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「GbEのMarvell」より脱却なるか、Caviumの買収は理想的だが新CEOの手腕は不明大原雄介のエレ・組み込みプレイバック(2/2 ページ)

ネットワークプロセッサに強みを持つMarvellが、同種企業であるCaviumの買収を発表した。製品も顧客も重複が少なく、ARMサーバ向けSoCなどで存在感を高めているCaviumのハイエンド製品はHPCやクラウドからの関心も高く理想的といえるが、買収後にうまく事業が回転するかは不透明だ。

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刷新された首脳陣、新CEOが打ち出したCavium買収

 2016年4月に発表された経営陣の刷新により、CEOのSutardja氏ならびにCOOのDai氏はその職を解任される。何があったのか公式な発表はないが、同年5月にMitch Gaynor氏をChief Legal Officerとして招聘(しょうへい)、同8月にNASDAQの上場要件を回復したと発表した(Marvell Technology Group Ltd. Regains Compliance with Nasdaq Listing Requirements)ことから、何かやらかしたであろうことは容易に想像がつく。

 同社は上級副社長による共同CEO体制を取りながらCEO/COO探しを開始し、2016年6月にAndy Micallef氏がCOOに、Matthew J. Murphy氏がCEOにそれぞれ就任する。ただ、新CEOのMurphy氏は就任からしばらく目立った言動を見せず、基本的には既存ロードマップに沿って製品を投入していく程度で、投入頻度も2016年4月以降は減っていた。その中で見せたCaviumの買収提案は、Murphy氏が初めて(公に)見せた戦略的な動きといえる。

ハイエンドにフォーカスするCavium

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