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ルネサスが車載半導体シェア30%を狙う「何が何でも成功したい」:Renesas autonomy(2/2 ページ)
半導体大手、ルネサスが車載事業で“波”をつかもうとしている。自動運転という大きな波をつかみたいライバルは多数存在するが、焦点を絞り込むことで車載半導体シェア30%を狙う。
自動運転レベル2の覇権を握る
ルネサスはこれまでも車載半導体を手掛けてきた。そうした意味では、手掛ける事業はそう変わっていない。変わったのは周囲の環境だ。半導体ベンダーはM&Aを繰り返し、市場はADAS/自動運転への要求を強め半導体は高機能化を早めた。Teslaが筆頭に挙がる自動車産業への異業種/新規参入、一部で見られる国を挙げてのEVシフトも大きな周辺変化だ。
こうした状況を大村氏は「誰が生き残るか分からない。まだまだ勢力図は変わるはず」と評する。
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