エレクトロニクス/組み込み業界の動向をウオッチする連載。今回は、2019年9月の業界動向の振り返りとして、新FPGAシリーズにUPIサポートを追加したことから見えてくるIntelの“サーバロードマップの苦境”を考察する。
2019年9月のお題であるが、一見地味なニュースをご紹介したい。2019年9月19日(米国時間)、米Intel CorporationはStratix 10 FPGAの新製品として、Stratix 10 DXを発表した。
最初に概略を書いておけば、この製品は既存のStratix 10に、強化したホスト(=Xeon)とのコネクティビティを搭載したモデルとなっている。具体的に言えば、PCI Express Gen4、およびUPI(Ultra Path Interconnect)のサポートを新たに追加しており、Intelは明示的にそれを説明していないが、既存のStratix 10シリーズと、今後登場するAgilex FPGAの橋渡し役になっている。ただもっと明示的にはそれを説明していないが、UPIのサポートを追加した事はIntelの現状のサーバロードマップの苦境を端的に物語っているように思える。このあたりをもう少し掘り下げてご紹介したい。
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