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» 2019年08月22日 10時00分 公開

製造業のIoTスペシャリストを目指そうSeason2(12):IoTとドローンの活用 (2/3)

[IoT検定制度委員会,TechFactory]

プラント/工場におけるドローンの活用

 先ほどドローンの活用事例についてまとめましたが、現在、非常に注目されているのがプラント保安分野におけるドローンの活用です。これは、石油コンビナート等災害防止3省連絡会議 (総務省消防庁、厚生労働省、経済産業省)で取りまとめが実施されました。詳細はプラント保安分野における ドローンの活用に向けた取り組み(2019年3月)にまとめられています。

 上記の資料では、プラントにおけるドローンの活用として、(1)高所点検、(2)事故予兆の分析、(3)災害時の迅速な点検に分け、事例も数多くまとまっています。

 特にポイントになるのはプラントにおいては、各種の法規で規定されている危険区域が存在し、ドローンを活用する際に関連する法律が多数存在することです。そのため、社内においてドローンを活用する際には、推進の方針がまとまらないことが多数あります。そのため、下記のガイドラインが用意されています。

 化学プラントにおいては、このガイドラインをもとにしたドローンを利用したプラント点検などの試行が実施され、効果が見え始めてきています。

 前述の航空法などによる規制の他、プラントにおいては下記の法規制も重要になります。

  • 電波法による規則(電波法第4条)
  • 労働安全衛生法による規制
  • 高圧ガス保安法による規制
  • 消防法による規制

ドローンの活用による未来の社会

 ドローンもIoT/AIと同様に、いろいろな技術と組み合わされ、さらに第4次産業革命/Society 5.0の観点での中核要素となっていくことは間違いないと思われます。それでは、どのような技術と融合し、新たな社会が形成されていくのでしょうか?

 通信技術である第5世代のモバイル通信「5G」は、<1>高速通信、<2>大量接続、<3>遅延防止、<4>低消費電力などの特徴があります。全てにおいて、この5Gのメリットはドローンに生かされ。下記が可能になります。

  1. 高速通信による高精度の動画の送信
  2. 大量接続により多数のドローンが同区域に存在可能
  3. 遅延防止によりきめ細かい飛行制御
  4. 低消費電力によりバッテリー通信の長時間の飛行が可能

 また、AR(拡張現実)との組み合わせによる新たな活用も考えられます。ARは、現実世界で人が見える情報などに、別の情報を加えることと捉えられます。ドローンで収集した動画にAR技術を活用することで(例えば災害時の危険リスクなどの追加情報を加えることで)、災害時の迅速な対応が可能になるでしょう。

 車が交通手段や物流の要である地方社会においては、高齢者の増加により、多くの課題が発生しています。これらの地域の起爆剤になるのが自動運転であり、ドローンです。最終的に都市部への集中がなくなることも考えられます。最終的には、(無人航空機ではないですが)、自動運転技術とドローンが融合され、ドローンタクシーが交通手段の中核になっていくかもしれません。

今回の問題

 それでは、IoT関連の知識、スキルアップに役立つ問題を出題します! 今回は、上記のドローン(無人航空機)に関連する問題です。

問題:

無人航空機であるドローンは、数多くの産業分野に生かされて、今後の社会の変革のつながっていくことが予想されます。一方、安全などの観点からの法規制も十分理解する必要があります。次のドローンに関連する法規制の説明の内容として、最もあてはまらないものを1つ選びなさい。

  1. 目視(直接肉眼)の範囲外でのドローンの飛行が禁止されている。
  2. 夜間のドローンの飛行は規制されている。
  3. 海上でのドローンの飛行は禁止されている。
  4. 私有地の上空へのドローンの飛行は規制がある。

注)上記は一般的な規制であり許可を受けた場合には、飛行可能になる可能性があります。

※本連載の設問が実際のIoT検定にそのまま出題されるわけではありません。

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