IoTコンサルタントとして、主に製造業でのIoT導入を支援してきた筆者の経験を踏まえ、工場(製造現場)におけるIoT導入を進める上で「まず考えておくべきこと」や「気を付けておきたいポイント」などを詳しく解説する。連載第4回は、工場内の各機器とクラウドサービスなどをつなぐ「通信」について取り上げる。
前回は、IoT(Internet of Things)の取り組みの中で、データ処理のキーとなる「クラウドサービス」と「エッジデバイス」にフォーカスし、解説しました。
今回は、工場現場の各機器とクラウドサービスなどをつなぐ「通信」について取り上げたいと思います。
» パナソニック佐賀工場は2つの顔を持つ、全長100mの生産フロアで見たスマート工場の可能性
» 製造業が変わらなければならない「理由」とスマート工場の実現に必要な「視点」
» オムロンが示す「産業用ロボットの未来」――人との新たな協調、設備との協調へ
工場内の工作機械などとクラウドサービスをネットワークでつなげようとした場合、どのように通信方法を選定すべきでしょうか。
取り得る手段もさまざまありますし、会社や現場によって環境なども異なるため、“ベストプラクティス”は決められませんが、基本的には以下の3点について把握および検討し、総合的に選定することになります(図1)。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
豊富なホワイトペーパーの中から、製品・サービス導入の検討に役立つ技術情報や導入事例などを簡単に入手できます。