国内製造業の現場では、AIやIoT、ロボティクス技術を活用した“次世代モノづくり”の実現に向けた取り組みが加速している。ライティング事業のマザー工場として位置付けられ、蛍光灯照明器具の生産終了を前に、LED照明器具の生産に弾みをつけるパナソニック エコソリューションズ社 新潟工場(新潟県燕市)を取材した。
われわれの暮らしをともす照明もLED化が急速に進み、住宅やオフィス、店舗、病院、公共施設、そして工場、倉庫に至るまで、あらゆる環境でLED照明が活用されている。
特に2010年以降、LED照明を取り巻く環境は、急速なLED照明化、価格競争の激化が進み、近年は市場の成熟、ニーズの多様化……と著しく変化しており、LED照明器具メーカーは、柔軟かつ次世代のモノづくりを見据えた強い対応力が求められている。
今回訪れたパナソニック エコソリューションズ社 ライティング事業部 新潟工場は、ライティング事業のグローバルマザー工場として位置付けられており、こうした激しい変化に順応するため、モノづくりの仕組みを継続的に革新してきた工場として知られる。実際、日本能率協会(JMA)の「2017年度 GOOD FACTORY賞」において、総合的に工場運営のレベルが高く、全体のバランスが取れた工場運営を行う工場に贈られる「ファクトリーマネジメント賞」を受賞するなど、同工場の取り組みは高く評価されている。
それでは、新潟工場の特長、そして同工場が目指す次世代モノづくりの姿(AI、IoT、ロボティクス技術の活用)について、詳しく見ていこう。
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