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PTCとロックウェルがスマート工場の実現に向けて関係強化、10億ドルの出資もThingWorx/FactoryTalk MES

PTCとロックウェル・オートメーションは2018年6月11日(現地時間)、両社の成長を加速させる戦略的パートナーシップで最終合意したと発表した。

» 2018年06月27日 15時00分 公開

 PTCとロックウェル・オートメーション(Rockwell Automation)は2018年6月11日(現地時間)、両社の成長を加速させる戦略的パートナーシップで最終合意したと発表した。スマートファクトリーの実現に向けて、PTCのIoT(モノのインターネット)プラットフォーム「ThingWorx」とロックウェルのMES(製造実行システム)「FactoryTalk MES」などを組み合わせて展開する方針。加えて、ロックウェルがPTCに10億米ドル(約1100億円)を出資し、ロックウェル 会長兼CEOのブレイク・モレット(Blake Moret)氏がPTCの取締役に就任する。


 今回の提携は「デジタル技術による生産活動の変革を望む世界の顧客にパートナーとして選ばれる企業となることを目指す」(ニュースリリースより)ものだ。PTCのThingWorx、産業用通信接続ソフトウェア「Kepware」、AR(拡張現実)プラットフォーム「Vuforia」、ロックウェルのFactoryTalk MESや製造機器の分析ソフトウェア「FactoryTalk Analytics」などを組み合わせて、生産性の向上、プラント効率の向上、運営リスクの低減、システム連携の向上を実現する統合情報ソリューションを提供することになる。

 この「統合情報ソリューション」の販売展開については、ロックウェルのソリューション事業が販売と導入支援の優先プロバイダーとなる。これを、両社が構築した強力なパートナーコミュニティーがサポートするとしている。

 今回の10億米ドルの投資により、ロックウェルはPTCの株式を8.4%保有することになる。ロックウェルは手持ち現金とコマーシャルペーパーの発行により投資資金を調達する。規制当局などの承認を条件に60日以内に投資を完了する予定だ。


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