デンソーウェーブが従来機の約4分の1サイズとなる小型QRコードスキャナーを販売開始した。小型化によって、チケット券売機やPOSレジなどへの組み込みが可能になった。
デンソーウェーブは2018年5月、35mm角/15gのQRコードスキャナー「QM30」の販売を開始した。同社製品の中で、最も小型・軽量になるという。価格はオープンで、2018年度の販売目標を年間3000台としている。
QM30は、コードを読み取るレンズ部分を小型化。また、硬質なリジット基盤と折り曲げ可能なフレキシブル基盤を併用して筐体内スペースを有効活用し、幅35×奥行き34.4×高さ18mm、重量約15gと小型・軽量化した。従来機の約4分の1に小型化したことで、チケット券売機やPOSレジなどへの組み込みが可能になった。
読み取りコードは、紙などに出力されたバーコードやQRコードに加え、スマートフォンやタブレットに表示されたQRコードも読み取ることができる。モバイルでの活用に対応し、セキュリティ性能を高めたQRコード「SQRC」の読み取りにも対応するため、QRコード決済や会員証などの認証に活用できる。
同社は今後、医療用機器の試料管理や簡易ゲートでの入退場管理など、これまでQRコードスキャナーが組み込まれていなかった機器向けに、QRコードを用いた新しいサービスを提案していく。
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