ソシオネクストがドワンゴと共同で「ニコニコ生放送」のサービス機能を強化する、映像データトランスコード処理システムを開発した。
ソシオネクストは2018年5月23日、ドワンゴと共同で「ニコニコ生放送」のサービス機能を強化する、映像データトランスコード処理システムを開発したと発表した。
ソシオネクストのコーデックSoC「MB86M30」とマルチコアプロセッサ「SC2A11」を搭載したハイブリッドコーデックモジュール「M820L」を、サーバと連携させるシステムを構築した。ハイブリッドコーデックは、専用の高性能ハードウェアによる処理と汎用CPUによるソフトウェア処理を組み合わせることで、高速なエンコード、デコード処理や、高度な映像データ活用を可能にする技術だ。
今回構築したシステムは、サーバのみだった従来構成と比較して2倍以上の処理能力を持つ。また、MB86M30により4K映像や次世代コーデック規格であるHEVCにも対応する。
同システムを利用することで、リアルタイム映像データのトランスコード性能が大幅に改善。多数のユーザーが高画質で配信、視聴できるようになる。ドワンゴは、2018年度中にも、プレミアム会員に対してはニコニコ生放送でHD(720p)配信の枠数を撤廃し無制限とする予定だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
豊富なホワイトペーパーの中から、製品・サービス導入の検討に役立つ技術情報や導入事例などを簡単に入手できます。