McNeelアジアは、3次元CADソフトウェア「Rhinoceros」のWindows版(Windows版Rhino 6)を日本市場でリリースした。
McNeelアジアは2018年3月に3次元CADソフトウェア「Rhinoceros(Rhino)」のWindows版(Windows版Rhino 6)を日本市場でリリースした。
» 3D CAD選びで失敗しないために知っておきたい“6つ”のポイント
» 商用3D CAD製品カタログ
» 設計・製造現場を変革する3D CAD/3Dデータ活用
» CAD、CAE環境をVDIへ移行するための手引き
» 製造現場でこそ使いたい! Fusion 360の魅力
同製品には、人気の高いビジュアルプログラミング言語「Grasshopper」を搭載。信頼性に優れた開発プラットフォームとしても用いられてきたGrasshopperは、長期にわたるβ期間を経て、今回、多くの改良がなされている。
高密度のDPI表示に対応し、既存のコンポーネントと互換性を備えた。新たなコンポーネントとして、Make2D、Symbol Display、Bend、Flow、Maelstrom、Splop、Splorph、Stretch、Taper、Twistを追加。いくつかのコンポーネントは、並列計算を使用してより高速に計算できるようになった。
Grasshopperには、力学緩和ソルバー、物理エンジン「Kangaroo」も含まれる。さらに、GhPythonの追加により、node-in-codeの速度が向上。これまでに作成したコンポーネントは、Grasshopperの更新によって継続して作動する。また、RhinoCommonを用いてGrasshopperでコンポーネントを開発することで、多くのRhinoのコア機能にアクセスできる。
Rhino 6では、プレゼンテーションツールも改良している。レンダリング設定が美しくなり、マテリアルの作成や割り当てがより容易になった。
表示については、Rhino 6の新しいディスプレイパイプラインにより、ほとんどのグラフィックスカードでGPU特有の表示問題が軽減。高頻度のフレーム表示が可能になった。条件によっては、表示スピードが最高300%まで上がるという。
さらに、注釈スタイルのインタフェースと、図面作成のワークフローを改良。リッチテキストで1つのテキストのブロックに複数のフォント、太字、斜体、下線を設定できる。
他に、Rhinoのライセンス認証方法として、新たに「Cloud Zoo」が追加された。ログインすれば、どこからでもRhinoのライセンスを使用できる。
» 車いすではない、“パーソナルモビリティ”を開発するWHILL(ウィル)
» 地下足袋型トレーニングシューズの製品化を実現した新製法とデジタル技術
» 海外ユーザーイベントで見た「SOLIDWORKS」活用事例――クルマからハリウッドまで
3D CADへの過剰投資を解消、クラウド型統合3D設計&デザイン環境「Fusion 360」
“派手さ”はないが本来の設計業務で輝きを放つ、堅実派3D CAD「SOLIDWORKS」
日産も導入を検討、CADデータに触れられる3Dデザインレビューシステム
3D CADデータのやりとりで発生する形状破損などのトラブル修正から設計者を解放
3D CADの常識を超え、製品設計開発から工場の最適化まで実現する「NX」Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
豊富なホワイトペーパーの中から、製品・サービス導入の検討に役立つ技術情報や導入事例などを簡単に入手できます。