大原雄介のエレ・組み込みプレイバック
相次ぐエレクトロニクス企業のトップ交代、FPGA業界にも再編の波(3/3 ページ)
XilinxとIntelは蚊帳の外
MicrosemiにQuick Logic、そしてLatticeとこの3社に比べると、XilinxやIntel(旧Altera)の業績は桁違いである。まず表4がIntel(Altera)の結果である。2015年にIntelに買収された結果として、この年の業績が明確になっていない。
| 年度 | 2017(*) | 2016 | 2015 | 2014 | 2013 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上 | 1,443.0 | 1,669.0 | 1,932.0 | 1,733.0 | |
| 粗利 | 1,284.0 | 1,186.0 | |||
| 荒利率 | 66.5% | 68.4% | |||
| 営業利益 | 305.0 | -104.0 | 524.0 | 471.0 | |
| 純利益 | 473.0 | 440.0 | |||
| 表4 Intel(旧Altera)の直近5年間の業績(単位は100万ドル、* は2017年は3四半期分の集計) | |||||
買収後はPSG(Programmable Solutions Group)に関して売り上げと営業利益のみが公開されており、こちらも2017年は第3四半期までの結果になっているので、表が歯抜けになっている点は御容赦頂きたい。2017年の時点でも、PSG単体でMicrosemi以上の売り上げを出しているおり、買収されてIntelの一部門になったとはいえ、旧Alteraはまだまだ強大であることが分かる。
Intelより好調なのがXilinxである。表5がそれで、同社の場合、会計年度の日付が1年前倒しになっているのでちょっとズレているが、2013年(Xilinxで言う2014年度)はAlteraと同等の売り上げだったのが、今では大幅に上回る売り上げを実現している。対Lattice比で6倍以上、対QuickLogic比では190倍もの売り上げになっており、押しも押されもせぬ、FPGA界の王者になっている。
| 年度 | 2018 | 2017 | 2016 | 2015 | 2014 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上 | 2,349.3 | 2,377.3 | 2,213.9 | 2,349.3 | 1,866.1 |
| 粗利 | 1,641.1 | 1,668.5 | 1,542.0 | 1,641.1 | 1,307.1 |
| 荒利率 | 69.9% | 70.2% | 69.7% | 69.9% | 70.0% |
| 営業利益 | 748.9 | 755.1 | 669.9 | 699.4 | 555.3 |
| 純利益 | 630.4 | 648.2 | 550.9 | 622.5 | 346.7 |
| 表5 Xilinxの直近5年間の業績(単位は100万ドル) | |||||
株価も72.00ドル、時価総額は180.54億ドルになっており、これを買収するとなるとかなり気合が必要な(とはいえQualcommの買収に比べれば時価総額は一桁少ないから、不可能ではないのだろうが)金額である。旧Altera部門を今すぐIntelがスピンアウトさせることはないだろうから、Xilinxと旧Alteraに関しては、今のところM&Aの対象からは外してもよさそうだ。ただこの2社に続く3社に関して言えば、2018年にM&Aの対象になっても不思議ではない、と筆者は考える。
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これを読めばここ1カ月のエレクトロニクス/組み込み業界の動きが分かる連載。注目すべき市場動向と注目すべき製品を取り上げます。
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