アナログ・デバイセズ(ADI)は、産業用慣性計測ユニット5製品を発表した。3軸MEMS加速度センサーおよび、ジャイロスコープにより、6DoF(6自由度)で検出する。
アナログ・デバイセズ(ADI)は2017年11月、産業用慣性計測ユニット(IMU)「ADIS16470」「ADIS16475」「ADIS16465」「ADIS16477」「ADIS16467」を発表した。1000個購入時の単価は、ADIS16470が149米ドル、ADIS16475、ADIS16477が365米ドル、ADIS16465、ADIS16467が385米ドルとなる。
今回発表した5製品は、3軸MEMS加速度センサーおよび、ジャイロスコープを集積し、6DoF(6自由度)で検出する。これにより、機械のナビゲーションやスタビライザーなど、産業用「Internet of Moving Things(IoMT:移動するモノのインターネット)」の需要や正確な測位のニーズに対応する。乱気流や振動、風、温度などの環境外乱があっても装置の動きを正確に検出するため、ナビゲーションやガイダンスの精度を向上できる。
3.0〜3.6Vの単一電源で動作し、動作温度範囲はADIS16470が−25〜85℃、その他4製品は−40〜105℃。シリアルペリフェラルインタフェース(SPI)の他、自動および手動によるバイアス補正機能、同期データ収集を行えるデータ出力可能状態インジケーター、加速度センサー、内蔵フラッシュメモリのオンデマンド自己診断機能なども備えた。
パッケージは、ADIS16470、ADIS16475、ADIS16477が11×15×11mmのBGA、ADIS16465、ADIS16467が22×22×9mmのモジュールを採用した。同社では、無人航空機やスマート農業、建設機械、FA、ロボット工学、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)機器などでの用途を見込む。
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