ヤマザキマザックは、航空機部品などの高速で高精度加工を可能にする、同時5軸横形マシニングセンタ「HCR-5000S」を発表した。
ヤマザキマザックは2017年9月、航空機部品などの高速で高精度加工を可能にする、同時5軸横形マシニングセンタ「HCR-5000S」を発表した。
HCR-5000Sには、横形マシニングセンタと同時5軸加工機のノウハウが盛り込まれている。複雑な軸移動に対し、高い応答性で駆動できる剛性を確保。サイクルタイムを大幅に短縮した。また、片持ちタイプのチルトロータリーテーブルを採用し、加工領域直下に幅広いセンタートラフを配置した。800Lのクーラントタンクを標準搭載し、大量のクーラントを吐出することで、切りくずを機外へ円滑に排出する。
主軸は、標準の1万2000min-1仕様から、アルミニウム素材の高速加工に対応する3万min-1/80kW仕様まで4種類を用意した。
直線軸のボールねじには、軸心冷却を標準で採用。主軸にも冷却機構を搭載した。また、構造体であるベースを完全にカバーで覆い、急激な温度変化を抑えることで長時間にわたる高精度加工が可能になった。さらに、加工部品装脱着時のテーブルへの接近性や大型窓による機内視認性、保守ユニットの集中配置など、作業性や保守性に配慮した機械設計が採用されている。
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