扶桑電通は、建設業界や自治体向けのICTソリューション「SasaL(ササエル) 図面管理サービス」を発表した。
扶桑電通は2017年8月、建設業界や自治体向けのICTソリューション「SasaL(ササエル) 図面管理サービス」を発表した。大判紙図面などの情報を3次元データ化して効率的な管理を行うもので、国土交通省が推進する建設現場にICTを活用する取り組み「i-Construction」に対応。同年10月1日より提供を開始する。
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SasaL 図面管理サービスは、紙図面のデータベース化によって検索や管理が容易になる他、施設や橋、道路などの保全・補修作業の効率化が図れる。災害時には、図面のバックアップ対策としても活用が可能だ。同サービスは、「図面スキャニングサービス」「図面管理システム」「3次元データ化サービス」で構成される。
図面スキャニングサービスは、青焼き/白焼きを含めた最大A0ノビまでの図面をデータ化するサービス。古く劣化した図面でも、デジタル補正技術によりきれいで見やすい高精細なスキャニングが可能だ。価格は、A2サイズの白黒スキャンが1枚300円から。製本図面は、別途基本料金1冊500円が必要となる。
図面管理システムは、データ化した図面を高速検索できるシステムだ。データの拡大/縮小、スクロールなど柔軟な操作ができる他、各種関連資料を追加して継続的・横断的な維持管理ができる。クラウドにバックアップする付加サービスも提供する。価格は、基本システム(クライアントライセンス5ライセンス付き)が200万円から。
3次元データ化サービスでは、CADデータ化による3次元モデルを活用することで、スムーズな改修計画の策定や現実的なシミュレーションが可能になる。また、設計/施工ミスの防止、住民や関係者間協議における合意形成、維持管理の効率化などに活用できる。価格はCAD化する対象内容により、個別見積もりとなる。
建設現場では、過去の図面や情報が紙の形で担当部署に分散しており、十分な管理ができず、施設の保全計画や業務の実施が非効率になっている。同社はこの課題に対応するべく、建設現場の維持管理分野に特化したサービスを提供する。
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