設計・製造現場を変革する3D CAD/3Dデータ活用(12)
クリティカルパスを発見し、プロジェクトの進捗を効率的に管理しよう(2/2 ページ)
クリティカルパス(critical path)
クリティカルパスとは、ネットワーク図上、最も時間(=作業時間、所要時間)の掛かる経路、またはその合計所要期間のことを示します。言い換えれば、クリティカルパス上の作業が遅れると、全体の作業が遅れることになります。
ネットワーク図を作成する際は、このクリティカルパスが何なのかを明確にする必要があると同時に、プロジェクトの作業期間を短縮したい場合は、このクリティカルパスを短縮する必要があります。
作業時間の見積もりを行う際、筆者もそうですが、“サバ読み”をします。この“サバ読み”には、時間的余裕を含んでいます。強いて言えば、無理をして作業時間を短縮させた読みをする人はいないでしょう。内部要因、外部要因、サバ読みといった作業見積もりを行う上で、ネットワーク図のクリティカルパスを分析することは、下記の内容を明らかにしてくれるでしょう。
- ワークパッケージ(作業)について
- いつから作業を開始すべきか
- いつまでに作業を終了すべきか
- ワークパッケージ(作業)のスケジュール上の余裕はあるのか
- スケジュール全体について
- スケジュール全体の余裕はあるのか
- どのワークパッケージ(作業)が全体に影響を及ぼすのか
クリティカルパスの一例を示してみます(図4)。
これは、3D CAD調査開始から発注までを示すシンプルなネットワーク図です。総作業時間は、544時間となります。ここでは、仕様調査で机上の選定を行い、同時に購入先の調査と初期の見積もりを行うことで、次のステップとなる実製品の評価への絞り込みを行うことにしています。3D CAD仕様調査に160時間が必要で、代理店調査と見積もり作業は合計80時間掛かります。ここでのクリティカルパスは、3D CAD仕様調査です。
並列作業として、3D CAD仕様調査の時間を削減できませんが、複数人で仕様調査を行えば、代理店調査~初期見積もりの着手日から完了日に対して、合わせ込むことは可能です。実評価も複数人で評価を行うことにすれば、同じ総工数を使用しても、開始から終了までの期間を短縮することが可能です。
ネットワーク図を作成し、クリティカルパスを見つけて、効率的な作業を行うようにしましょう。(次回に続く)
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設計・製造現場を変革する3D CAD/3Dデータ活用
設計品質の向上、さらなる生産効率化など、設計・製造現場では常に厳しい要求が突き付けられている。そうした中、3D CADをはじめとしたツールの導入やより効果的な使い方を追求した組織としての取り組みも行われている。本連載では3D CAD/3Dデータ活用にフォーカスし、プロジェクト管理者がどのような視点で現場改革を推進していくべきか、そのヒントを提示する。 ◎こんなキーワードに興味のある方にオススメ:[3D CAD][3Dデータ][3D推進][3次元設計][設計品質向上][ツール導入]
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