ロームグループのラピスセミコンダクタが、SigfoxとIEEE 802.15.4kの2方式に対応する無線通信LSIを製品化した。
PCやスマートフォンではなくモノをインターネット接続する「IoTの実装」という観点から注目されている無線通信技術「LPWA(Low Power Wide Area)」だが、最大の問題は複数の技術や規格が存在していることだ。
利用に際して免許が不要なISM帯域だけを見ても「Sigfox」や「LoRaWAN」といった実績のある規格が存在し、セルラー網利用の技術としてはNB-IoTやLTE-MTCなどの名前を挙げることができる。この他にも、「GreenOFDM」や「DASH7」「RPMA」「Wi-SUN」「NB-Fi Protocol」「RPMA」などが提案・提唱されている。
複数の規格や技術が並行すると、製品実装に際してはそれぞれの規格/技術に適合したハードウェアを用意しなくてはならず製品製造元の負担は増える。その負担を軽減できるLSIがラピスセミコンダクタの「ML7404」だ。新製品はSigfoxとIEEE 802.15.4kの2方式に対応しており、幅広い用途と使用に応える。
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