ドイツのG+D Mobile Security、村田製作所、スイスのST Microelectronicsは、幅広いIoT機器へ効率的にセキュリティ機能を統合できるセキュリティソリューションを発表した。データの完全性と機密性を確保し「LPWAN鍵」の配布を安全な手法で行える。
スイスのST Microelectronics(ST)は2017年6月6日、ドイツのG+D Mobile Security(G+D)、村田製作所と共同で、幅広いIoT(モノのインターネット)機器へ効率的にセキュリティ機能を統合できるセキュリティソリューションを発表した。やりとりされるデータの完全性/機密性を確保し、データの暗号化と復号に使用される「LPWAN鍵」の配布を安全な手法で行える。同月7日より試用を開始した。
STの汎用マイクロコントローラー「STM32」に接続した同社のセキュアエレメント「STSAFE-A」上にG+Dの鍵管理システムを実装し、村田製作所のLoRaWANモジュールに組み込んだ。G+Dの鍵管理システムは、IoT機器の認証/管理/監視がその機器のライフサイクル全体で行える。同ソリューションを用いることで、機器の製造段階でセキュリティを容易に統合でき、製品の付加価値向上に加え、IoTエコシステムへ保護機能を効率的に実装可能になるという。
IoT向けに長距離/低消費電力の通信技術(LPWAN)が普及する中で、LoRaWANのような非セルラー方式の接続が重要となってきている。しかし、システム内にセキュアでない機器があると、外部からの操作や攻撃の標的にされやすいといった課題があった
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