NIは、オースティン本社にインダストリアルIoTの研究施設「NI Industrial IoT Lab」を新たに開設。異なる専門性を有する企業/団体が複数参加し、マイクログリッドの制御や通信、製造向けの高度な制御、設備の予知保全といった分野への取り組みを重点的に進めていくという。
日本ナショナルインスツルメンツは2017年1月25日、米National Instruments(以下、NI)がテキサス州オースティン本社に、インダストリアルIoT(IIoT)の研究施設「NI Industrial IoT Lab」を新たに開設したことを発表した。
同研究施設は、「OT(Operational Technology:運用技術)」「IT(Information Technology:情報技術)」「インテリジェントシステム」の開発に取り組む企業を結び付けることを目的に開設された。将来ニーズに対応できる柔軟性を備えた施設であるとし、マイクログリッドの制御や通信、製造向けの高度な制御、設備の予知保全といった分野への取り組みを重点的に進めていくという。
NIは同研究施設を、IIoT向けの技術およびソリューションに関する企業間連携の場と位置付け、通信プロトコル、制御用ハードウェア、I/Oコンポーネント、プロセッシングエレメント、ソフトウェアプラットフォームといった、異なる専門性を有する企業/団体が参加を表明しているという。具体的には、Analog Devices、AVnu Alliance、Cisco Systems、Hewlett Packard Enterprise(HPE)、Industrial Internet Consortium(IIC)、Intel、Kalypso、OPC Foundation、OSIsoft、PTC、Real-Time Innovations(RTI)、SparkCognition、SEMIKRON、Viewpoint Systems、Xilinxなど。同研究施設では、これら企業間の連携を促すことで相互運用性の向上を図り、事業運営に革新をもたらすエンドツーエンドのソリューションを共同で検証するとしている。
同研究施設には、実際に動作するIIoT技術、ソリューション、システムアーキテクチャが展示され、施設内ではIICによるテストベッドをはじめとするさまざまなデモが行われる予定だという。同研究施設でデモを実施することで、参加企業は革新的なソリューションをアピールできるとともに、現実の課題を把握しているドメインエキスパートとの議論を進めることが可能になる。
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