Synopsys(シノプシス)は、Fortranで開発されたソースコードの欠陥や異常を特定するための静的解析ツールを手掛けるForcheckからの技術資産買収を完了した。
Synopsys(シノプシス)は2017年1月12日、Fortranで開発されたソースコードの欠陥や異常を特定するための静的解析ツールを手掛けるForcheck(本社:オランダ)からの技術資産買収を完了したと発表した。
Fortranは、科学技術計算に適したプログラミング言語として知られており、石油、ガス、軍事、防衛、航空宇宙などの業界向けソフトウェアの開発で一般的に用いられている。
Forcheckから買収した技術をシノプシスが提供する静的解析ソリューション「Coverity」に統合することで、Fortranで開発されたソフトウェアのソースコード解析にも対応できるようになる。Coverityでは、既に「C/C++」「Objective-C」「C#」「Java」「JavaScript」「PHP」「Python」「Ruby」「Node.js」「Android」といったプログラミング言語をサポートしている。このたびFortranが加わることで、シノプシスが掲げる“幅広いソフトウェア開発企業に向けて最高レベルのソフトウェアテストテクノロジーを拡充していく”という戦略がさらに強化されることとなる。
今回の技術資産買収を受け、シノプシス ソフトウェア・インテグリティ・グループ 上級副社長兼ジェネラルマネジャーのAndreas Kuehlmann氏は次のように述べている。「当社は、ビジネス、ミッション、セーフティクリティカルなソフトウェアのセキュリティとクオリティーの向上を実現するソフトウェアインテグリティプラットフォームの拡充に重点的に取り組んでいる。今回の買収がもたらす優れた解析機能の追加により、Fortranベースのクリティカルな基盤システムの開発、保守に関わる企業および団体にも、当社のソフトウェアインテグリティプラットフォームを提供できるようになる」。
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