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硬質金属の切削加工サービスを国内でスタート、第1弾としてステンレスに対応プロトラブズ

プロトラブズは、同社国内工場においてハードメタル(硬質金属)の切削加工サービスを開始した。ステンレス鋼(SUS304/SUS316)でサービスを開始し、順次対応材料を拡充していく。

» 2016年12月21日 07時00分 公開
[八木沢篤TechFactory]

 オンライン試作サービスを展開する米Proto Labsの日本法人であるプロトラブズ合同会社は2016年12月8日、同社国内工場においてハードメタル(硬質金属)の切削加工サービスを、同年12月5日から開始したことを発表した。


 今回の新サービス開始は、主に自動車、医療、航空宇宙、電化製品などの市場からの要望に応えるもの。これまで、ハードメタルの切削加工サービスは米国工場で製造していたが、2016年8月の同社拡張移転を機に、国内対応の準備を進めてきたという(関連記事:需要増加に伴いオンライン試作の製造能力/サービスを拡充、3Dプリンティングサービスの国内展開も)。サービス開始第1弾として、ステンレス素材に対応。ステンレス鋼(SUS304/SUS316)でサービスを開始し、順次対応材料を拡充していく。

 国内でのサービス提供開始により、米国から完成品を送る際にかかっていた輸送時間などが省かれ、標準納期5営業日でステンレスのカスタムパーツを手にすることが可能となる。

 プロトラブズのCNC切削加工サービスは、国内の高度化、多様化するニーズに応えるため、これまでもさまざまな樹脂やソフトメタル(アルミ/真ちゅう)などの材料に対応し、2016年には従来のマシニング加工に加えてCNC旋盤加工も導入した。さらに、同年10月には射出成形による「二色成形サービス」も開始している(関連記事:国内正式開始、オンライン射出成形サービスで2種類の材料の組み合わせが可能に)。

 次の展開として、米欧で先行提供している3Dプリンティングサービスの国内展開も控えている。従来の射出成形、切削加工サービスに次ぐ、“第3の製造サービス”として3Dプリンティングサービスを国内でも展開する予定だとしている。


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