損害保険ジャパン日本興亜とSOMPOリスケアマネジメント、損保ジャパン日本興亜の火災保険に加入している風力発電事業者に対し、運転・メンテナンス中の各種トラブルの際に解決策を提供する「風力発電事業者向けセカンドオピニオンサービス」の提供を開始した。
損害保険ジャパン日本興亜とSOMPOリスケアマネジメントは2016年12月6日、損保ジャパン日本興亜の火災保険に加入している風力発電事業者に対し、運転・メンテナンス中の各種トラブルの際に解決策を提案する「風力発電事業者向けセカンドオピニオンサービス」を提供すると発表した。既に同年11月より提供から開始している。
風力発電事業者は、設備の運転・メンテナンス中に不具合が発生すると、一般にメーカーマニュアルに従い修繕対応を行う場合が多い。その上で対処に迷った際や不具合がなかなか解消しない場合は、メーカーやメンテナンス会社に照会し、対処方法の情報を得る。これが、ファーストオピオンだ。しかし、不具合事象の内容によっては、ファーストオピニオンを得るのに時間がかかるケースや、回答が得られても風力発電事業者にとって対処方法がコスト高となってしまい、実施をためらうケースも多いという。
しかし、こうした不具合対処の遅れなどの判断誤りが、事故・故障箇所の物的損害の拡大やダウンタイム(操業停止)の長期化など、大きな損害につながるケースも考えられる。今回開発したセカンドオピニオンサービスは、こうした風力発電事業者の課題解決に向けて開発したサービスだという。
同サービスでは、損保ジャパン日本興亜の火災保険に加入している風力発電事業者に対して、SOMPOリスケアを窓口としたセカンドオピニオンサービスを提供する。風力発電事業者の運用保守に関する相談事項について、SOMPOリスケアが風力発電のメンテナンスを手掛ける会社や、エンジニア・有識者に見解を求め、その意見を総合的にとりまとめて回答を行う。保険契約1契約につき年1回まで無料で提供するという。
両社は以前より、再生可能エネルギー事業向けの保険商品の拡充を進めている。2016年5月には、東京大学および英国のSOMPOキャノピアスと共同で、国内の陸上・洋上風力発電所を対象に、事前に事故や故障時における利益損害をシミュレーションできるシステムを開発。今後、再生可能エネルギーの事業運営に貢献する保険商品の拡充に注力していく方針だ。
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