川崎重工はロボット専用コントローラーの新製品「Fシリーズ」を販売開始した。小型ながらも最大8軸の制御で、19インチラックに入る小型化を実現した。
川崎重工はロボット専用コントローラーの新製品「Fシリーズ」を2106年12月1日より販売開始した。19インチラックに入るサイズまで小型化を進め、小型ながらも最大8軸の制御が可能だ。
部品の集約化を進めることで外寸は300×320×130(W×D×D)mmと、既存「E7X」比で約77%の体積減を実現、重量も8.3kgと1人で持ち運べる。制御軸数は最大8軸(標準6軸)。回生エネルギーを再利用する機構や制御回路の低消費電力化により、従来比10%以上の電力削減も果たした。
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安全回路は各国規格に合致するユニバーサル仕様。外部インタフェースとしてはUSBとイーサネット、RS-232Cを備え、オプション設定されているBluetoothによって特別な設定なしにタブレットなどからの操作も可能だ。外部モーター制御アンプ(最大2軸)と安全監視機能「Qubic-S」も搭載できる。
まずは同社汎用小型ロボット(「RS003N」「RS005N/L」「RS006L」「RS010N」)ならび医薬医療用ロボット(「MC004N」「MS005N」)向けとして「F60」が販売開始され、今後は半導体製造用クリーンロボットや双腕スカラロボット向けのコントローラーも追加される予定となっている。
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