セイコーNPCが水晶発振モジュール用CMOS IS「7202シリーズ」の販売を開始した。従来品に比べて消費電流を10分の1、チップサイズを40%縮小、加えて幅広い動作電源電圧範囲、動作温度範囲を実現し、さまざまな機器への搭載に適する。
セイコーNPCは2016年8月23日、水晶発振モジュール用CMOS IS「7202シリーズ」の販売を開始したと発表した。
新製品はATカット水晶振動子向けの発振回路を内蔵、分周した32.768kHzを出力する125℃動作対応の水晶発振モジュール用CMOS ICである。
従来品と比べて消費電流を10分の1に低減(A1A ver. Typical 7μA@16.777216MHz、VDD=3.3V、無負荷)した他、チップサイズを0.55×0.55mmと40%縮小し、搭載の自由度を高めた。また、動作電源電圧範囲は1.6〜3.63V、動作温度範囲は−40〜125℃となっており、こちらについても幅広い動作範囲が保証されている。
発信周波数(基本波発振)は16.777216MHz(512分周)、25.165824MHz(768分周)、33.554432MHz(1024分周)。発振特性についてもATカット水晶を採用することで、音叉型水晶振動子を採用した製品に比べて優れた周波数温度特性(約20prm)、短い発振起起動時間(数百μs)を実現しており、スマートフォンやタブレットなど幅広い範囲の製品搭載に適する。
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