エイチアイは、The Linux Foundationのプロジェクト「Automotive Grade Linux」の加盟メンバーに対して、同社の組み込み機器向けUI開発環境「exbeans UI Conductor」の試用ライセンスを提供する。
エイチアイは2016年7月12日、The Linux Foundationのプロジェクト「Automotive Grade Linux(以下、AGL)」の加盟メンバーに対して、同社の組み込み機器向けUI開発環境「exbeans UI Conductor」の試用ライセンスの提供を、同年7月14日から開始すると発表した。
exbeans UI Conductorは、組み込み機器向けのGUIを開発するための統合環境である。PCツール上で2D/3Dグラフィックスをオーサリングし、そのオーサリングしたGUIデータを実機上に配置したランタイムライブラリで動作させることができる。PCツール上でGUIの動きを確認しながら開発が進められるため、組み込み機器のUI開発におけるさまざまな課題を解決し、開発効率の向上やリッチなUI開発、分散開発の実現などに貢献できるという。
AGLは、コネクテッドカー向けオープンソフトウェアスタックの開発導入を促進するオープンソース共同開発プロジェクト。Linuxを軸とした共通プラットフォームの実現に向け、自動車メーカーと技術系企業がメンバーとして参加し、連携協力している。同プロジェクトの加盟メンバーに対し、エイチアイはexbeans UI Conductorを提供。商用化を視野に入れたツールの開発評価に加え、AGL上で使用できるGUIフレームワークとしての利用を促す。
エイチアイは今後、ADASおよび自動運転向けのHMI/テレマティクスソフトウェアをいち早くAGLプラットフォームに対応させ、より便利で安全なクルマの実現に貢献するとしている。
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