PALTEKは、米フリアーシステムズの高度道路交通システム(ITS)市場向け赤外線センサー製品の販売開始を発表した。
PALTEKは2016年4月19日、米フリアーシステムズの高度道路交通システム(ITS:Intelligent Transportation Systems)市場向け赤外線センサー製品の販売開始を発表した。
従来、ビデオ交通監視システムでは、ビデオ解析に有効なCCTVカメラが多く活用されてきた。しかし、夜間使用する場合は照明が必須で、直射日光や照り返し、影などの影響を受けやすく、車両や歩行者を正しく検知できないといった課題を抱えていた。
こうしたCCTVカメラによるビデオ交通監視システムの課題を解決するのが、赤外線カメラだ。赤外線カメラは、わずかな温度差に基づいて鮮明な画像を作成できるため、照明は不要で、直射日光による影響も受けないという。そのため、高性能赤外線カメラをビデオ交通監視システムに用いれば、照度や天候にかかわらず、車両、歩行者、自転車を24時間検知することが可能となる。
フリアーシステムズは、一般/産業/軍事向にさまざまな赤外線カメラシステムを設計・製造および販売する企業。2013年にビデオ映像解析に基づく交通検知分野で25年以上の実績を有するトラフィコンを買収するなど、赤外線カメラが急速に普及しつつある交通ビデオ監視市場における優位性を強化してきた。
現在、フリアーシステムズはビデオカメラ/赤外線カメラと高度なビデオ解析ソフトウェアを組み合わせた交通検知・監視システムを提供。世界各地で交通状況を監視・管理するために使用されており、市街地での車両と歩行者の監視、トンネルや高速道路の監視、交通データ収集などに活用されている。既に、フリアーシステムズのビデオ交通検知システムは世界70カ国以上、10万台以上が稼働。さらに600カ所以上のトンネルに同社自動事故検知システムが設置されているという(監視されているトンネルの総延長距離は750km以上)。
PALTEKは、今後成長が期待されるITS市場に向けて、フリアーシステムズの赤外線センサー製品を販売することで、交通検知・監視システムの付加価値向上に貢献していきたい考えだ。
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