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心拍データから最適温度を判断する次世代車内空調システム芝浦工業大学/カルソニックカンセイ

芝浦工業大学 機械制御システム学科の伊東敏夫教授は、カルソニックカンセイと共同で、快適性と省エネ化を両立する次世代車内空調システムの開発に向けた研究を開始した。

» 2016年07月15日 09時00分 公開
[TechFactory]

 芝浦工業大学 機械制御システム学科の伊東敏夫教授は2016年7月6日、カルソニックカンセイと共同で、快適性と省エネ化を両立する次世代車内空調システムの開発に向けた研究を開始したことを発表した。

 近年、自動車の燃費性能やデザイン性の向上とともに、振動、騒音、温熱環境といった快適性も重要視されつつある。

 走行時以外でエンジンの動力を最も使用するのが車内空調システムであり、現在のシステムは人の体感温度に関係なく設定温度を保つよう稼働するため、ムダが生じていた。さらに、自動車の冷暖房はエンジンの廃熱を使用するが、エンジン性能が向上するにつれ廃熱が少なくなり、暖房エネルギー供給のために燃料を消費するといった課題が生じていた。また、エンジン廃熱を利用しない電気自動車(EV)に関しては、冷暖房によるエネルギー消費問題はガソリン車よりも顕著であり、実走行距離を伸ばす上で大きな障害となっていた。

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