エプソンは、新開発の折り畳み式スリムアームを採用した小型6軸ロボット「N2-A450」を製品化し、日本国内での受注開始を発表した。併せて、同製品に対応したロボットオプション力覚センサー「S250H」の受注も開始する。
エプソンは2016年6月21日、新開発の折り畳み式スリムアームを採用した小型6軸ロボット「N2-A450」を製品化し、日本国内での受注開始を発表した。併せて、同製品に対応したロボットオプション力覚センサー「S250H」の受注も開始する。
同製品は、2015年11月19日に発表した「Nシリーズ」をベースに製品化した新小型6軸ロボットで、可搬重量2.5kgを実現。スマートフォン、タブレット端末などの電子機器や、自動車分野での小型部品の組み立て/搬送などの作業に最適だという。
装置の設置占有面積は、従来機(2012年発売の6軸ロボット「C4」)と比較して約40%削減の600×600mmの省スペース化を果たし、人間の作業員とほぼ同じ作業スペースに設置できるという。さらに、同社のスカラロボット「RSシリーズ」の取り付け寸法と互換仕様になっており、既存の生産ラインへの適用も容易に行えるとしている。なお、本体重量は19kgで従来機比3分の2の軽量化も実現している。
オプションのS250Hは高度な水晶圧電方式を採用しており、同製品と組み合わせて利用することで、繊細な部品の組み立てや結合部の隙間が少ない部品同士のはめ込みといった、高い精度が求められる作業を自動化し、生産性向上に貢献するという。
N2-A450の販売価格(税別)は190万円。力覚センサーS250Hの販売価格(同)は69万円である。
今後も同社は、独自のロボティックス技術を駆使した高性能産業用ロボットの提供を通じて生産現場の自動化を推し進め、あらゆる領域で“ロボットが人々を支える未来”の実現を目指していくとしている。
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