ルネサス エレクトロニクスは、USB Power Delivery 3.0に対応した高効率電源IC「RAA230161」を開発し、2016年4月よりサンプル出荷を開始した。
ルネサス エレクトロニクスは2016年4月、USB Power Delivery(USB PD)3.0に対応した高効率電源IC「RAA230161」を開発し、同月よりサンプル出荷を開始すると発表した。ACアダプターやPC周辺機器、デジタル家電、ロボットなどの直流電力(DC)を供給する給電機器に対応する。
DC-DCコンバーター部の電力変換効率は最大95%で、電力損失が少なく、大電力化に伴う発熱を抑制できる。USBを活用した給電規格USB PD 3.0に対応し、同社のUSB PDコントローラLSI「R9A02G011」による制御で、多くのDCシステムで採用される12Vの出力電圧切り替えを高速応答型DC-DC電源回路で可能にした。
RAA230161は、高機能電源状態監視回路を内蔵し、出力電流値をモニターして設定値以上の電流が出力されないように保護できる。また、出力過電圧保護、過電流保護、過熱保護、短絡保護などの各種保護機能を搭載し、ディスクリート部品で電源回路を設計する場合に比べ、基板実装面積を同社比50%削減するという。
サンプル価格は1個当たり1000円(税別)で、2016年9月に量産を開始する。パッケージは、放熱板付きの20ピンHTSSOP。USB PD対応のコントローラ「R9A02G011」と電源IC「RAA230161」を搭載した各種リファレンスボードも順次提供するとしている。
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