STMicroelectronics STRG02/STRG04/STRG06
Googleが提唱する次世代48Vアーキテクチャの要件に応える電力変換用IC
STマイクロエレクトロニクスは、48V電源アーキテクチャ向け電力変換用ICの新製品ファミリー3品種を発表。既に新製品ファミリー3品種は入手可能な状態にあり、48Vアーキテクチャとこれらの製品の優位性を示すデモボードも提供している。
STマイクロエレクトロニクスは、48V電源アーキテクチャ向け電力変換用ICの新製品ファミリー「STRG02」「STRG04」「STRG06」の3品種を発表した。既に新製品ファミリー3品種は入手可能な状態にあり、48Vアーキテクチャとこれらの製品の優位性を示すデモボードも提供している。
サーバやプロセッサは、マルチコアチップを搭載することで厳しい性能要求に応え、演算能力の向上を図っている。しかし、これと同時に消費電力も着実に増加しており、データセンターなどで浪費される電力の大幅削減が急務となっている。
今回の新製品ファミリーは、次世代の48V電源アーキテクチャにより、電力損失、実装面積、発熱を低減し、Googleが提唱する次世代48Vデータセンターアーキテクチャに対応した優れた電力変換効率を実現する製品であるという。
補足:Googleが提唱する次世代48Vデータセンターアーキテクチャ
2016年3月9日(米国時間)、Googleはデータセンター仕様のオープンソース化プロジェクト「Open Compute Project」(OCP)への参加を表明。同時にGoogleは、自社開発した省電力の48Vデータセンターアーキテクチャの仕様をOCPへ提供する方針を明らかにしている。OCPは、省電力・低コストなデータセンターの構築を目的にFacebookが2011年に立ち上げたプロジェクトで、AMD、Dell、HP、Intel、Cisco Systems、Microsoftなどが参加している。
新製品ファミリー3品種の特長について
新製品ファミリーは、48Vからの直接デジタル電力変換をサポート。直接デジタル電力変換により中間装置が不要となり、データセンターの配電による電力損失を最小限に抑えることができ、さらに設置面積の縮小や冷却要件の緩和、コスト低減などに効果を発揮するという。
この新しい電力変換用ICは、IntelのVR12.5(HaswellおよびBroadwell)、VR13(Skylake)、DDR3/4電圧制御規格、ならびにデータセンターアプリケーション向けFPGAおよびASICの全てに準拠。これれら新製品を、同社の低電圧StripFETパワーMOSFETと使用することで、入力電圧36~72V、出力電圧0.5~12Vで動作する堅牢かつ高効率のシステムを実現できるという。なお、これらの仕様は12V/500W時にクラス最高の電力効率(97%超)と、最小限の実装面積による高いシステム帯域幅を確実なものにするとしている。
STRG02、STRG04、STRG06の製品概要は以下の通りである。
- STRG02:予測方式のゼロ電圧スイッチングおよびゼロ電流スイッチング制御機能とともに、適応型電圧スケーリング下降中の電力シンクを特徴とする2次側コントローラー
- STRG04:MOS(金属酸化膜半導体)または窒化ガリウムベースの外付けスイッチを高周波で駆動できる60Vのフルブリッジ。幅広い入力電圧範囲に対応することで、システム可用性を高めるバックアップ用バッテリーを直結できるなど、給電チェーンを大幅に簡略化する
- STRG06:48Vデータセンターサーバアーキテクチャで最大6個のコンバーターの並列管理を可能にする拡張性の高いデジタル電力コントローラー。50~300W超の出力電力をサポートする。また、STRG06は電力比例制御、適応型インタリーブ、電流共有機能の他、エラー管理、プライマリー/セカンダリーによるデータテレメトリー、安全システムのためのトレーサビリティ確保および解析などで使用するPMBUSコマンドを搭載。データセンターの「ブラックボックスレコーダー」として動作させることも可能である
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