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「BiCMOS」プロセス技術採用、車載/産業機器向け36V耐圧オペアンプSTMicroelectronics TSB572/TSB611

STマイクロエレクトロニクスは、車載機器/産業機器の性能と耐久性を向上させる36V耐圧オペアンプ「TSB572」「TSB611」を発表した。

» 2016年04月27日 15時00分 公開

 STマイクロエレクトロニクスは2016年4月、車載機器/産業機器の性能と耐久性を向上させる36V耐圧オペアンプ「TSB572」「TSB611」を発表した。動作電圧は4.0〜36V、静電気放電(ESD)耐性は最大4kV(HBM)で、さまざまな電源に対応できる。

 TSB572/TSB611は、同社の40V耐圧「BiCMOS」プロセス技術を採用し、標準オペアンプの約5分の1の供給電流で、優れた利得帯域幅積(GBW)/Icc効率を可能にしている。GBWは2.5MHz、入力オフセット電圧は最大1.5mV。ユニティゲインによる動作が可能なTSB611は、GBWが560kHzで最低2.7Vの電源電圧から動作するという。入力オフセット電圧は1mV、36V時の動作電流は最大125μAとなる。

36V耐圧オペアンプ「TSB572」「TSB611」 36V耐圧オペアンプ「TSB572」「TSB611」

6μV/℃未満の低温度ドリフト

 TSB572/TSB611は、低入力オフセット電圧と6μV/℃未満の低温度ドリフトにより、システム設計を簡略化できる。トリミングと校正を必要としないため、−40℃〜125℃の動作温度範囲で安定した動作を可能としている。

 パッケージはTSB572が3×3mmのDFN/MINI SO8、TSB611がSOT23-5。単価は1000個購入時でTSB572が約0.80米ドル、TSB611が約0.55米ドルとなっている。いずれも量産を開始している。


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