パナソニック アビオニクスの「キャビンサービスシステム(CSS)」がボーイングの新型旅客機「B777X」型機に採用された。
パナソニックは2016年3月23日、米国子会社のパナソニック アビオニクス(Panasonic Avionics)が、ボーイング(Boeing)の新型旅客機「B777X」型機向け「キャビンサービスシステム(CSS)」の納入業者として選ばれたことを発表した。
同社製CSSは、「機内アナウンス(Passenger Address)」「機内通話(Cabin Interphone)」「機内環境制御」といった航空機のキャビン(客室)における主要機能を提供。拡張性が高く、ソフトウェアによる機能変更が容易なイーサネット通信をベースとしたネットワークシステムである。また、キャビン内の照明や機体内のネットワークを通じて、機内エンタテイメントや機内通信などのシステムを制御/統合するものである。現在、全ての「B787ドリームライナー」と「B747-8インターコンチネンタル」の機体に、同社CSSが導入されている。
今回新たに納入が決まったボーイングのB777X型機は、エンジン2機を搭載した世界最大かつ最も効率的なジェット機として知られており、320機以上の確定注文を受けている。B777X型機のキャビンインテリアは、大きな窓と広いキャビン、新たな照明に加え、同社のCSSで制御される電子機器により強化されたアーキテクチャを有しているという。
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