セーラー万年筆は自社開発した自動取出機「RZ-ΣIII」に、三菱電機のサーボモータ「MELSERVO-J4」を採用。タクトタイムを10%以上短縮したという。
三菱電機は2016年2月2日、セーラー万年筆が、同社のサーボモータ「MELSERVO-J4」を採用したと発表した。セーラー万年筆が開発した自動取出機「RZ-ΣIII」に搭載したことで、タクトタイムを10%以上短縮したという。
» 油量制御技術により低トルク性能を向上させたアンギュラ玉軸受を開発
» 産業用途向け「Raspberry Pi」専用ケース――高い保護性能と優れた拡張性を提供
» 直径約7.7mの旋回座軸受が、国内最大のトンネル用シールド掘進機に採用
» 「世界初」のGaNパワー半導体搭載サーボドライブ
セーラー万年筆は、各種文具の開発・販売のほか、ロボット事業も手掛けている。特に、射出成形品の自動取出機はニーズが高く、自動車や医療、食品など、さまざまな生産現場で利用されている。
今回、セーラー万年筆では、自動取出機の取り出し速度を向上するため、三菱電機のサーボモータを採用。同サーボモータは、負荷に応じて振動を自動的に抑制する「アドバンスト制振制御II」を搭載している。取り出す成形品の重さによりアームの先端が揺れるが、その周波数を測定し、自らサーボのパラメータを自動調整して揺れを抑えることができる。同機能により、ロボットハンドが取り出し動作を開始してから取り出しを終えるまでのタクトタイムが、従来に比べて10%以上短縮したとしている。
» 5分で分かるEtherCAT
» 産業用IoT向け“次世代イーサネット規格”とは?
» 基礎から始める FL-net 入門編
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
豊富なホワイトペーパーの中から、製品・サービス導入の検討に役立つ技術情報や導入事例などを簡単に入手できます。