オリンパス 技術発表会レポート
ソリューションで“勝ち”を狙う! 創業100周年を迎えるオリンパスの科学事業(1/3 ページ)
2019年で創業100周年を迎えるオリンパスは、同社初となる「メディア向け技術発表会」を開催し、事業ユニットの1つである科学事業の取り組みや、同社事業(医療、映像、科学)を支える“5つのコア技術群”について解説した。
2019年で創業100周年(※)を迎えるオリンパスは2019年1月15日、事業ユニットの1つである「科学事業」の取り組みについて、同社初となるメディア向け技術発表会を開催した。
オリンパスの科学事業は同社を支える3本柱(医療、映像、科学)の1つで、生物顕微鏡を手掛ける「ライフサイエンスソリューション」、工業用顕微鏡や非破壊検査機器をはじめとする「産業ソリューション」を展開し、プロフェッショナル(専門家)のニーズにいち早く応え、人々の安全、安心、健康に貢献することをミッションに掲げている。
ご存じの通り、顕微鏡の開発が同社の創業事業(創業時の社名は、高千穂製作所)であり、100年の歴史の中でさまざまな視点の製品開発が行われ、脈々と技術が蓄積されてきた。この顕微鏡事業で培われた技術力こそが、今日の同社事業の礎となっていることは言うまでもない。
※1919年10月12日創業、山下長氏が顕微鏡の国産化を目指してオリンパスの前身となる「高千穂製作所」(東京都渋谷区)を発足した。
製品単体ではなくソリューションによる価値提供で存在感を示すオリンパス
現在、同社の科学事業が価値を発揮できる領域としているのは、“持続可能な開発目標(SDGs)”でいうところの「3.すべての人に健康と福祉を」「11.住み続けられるまちづくりを」であるという。そして、その価値実現のためにコア技術を磨き上げ、それらをソリューションとして昇華し(「9.産業と技術革新の基盤をつくろう」)、大きくライフサイエンス領域、産業領域に展開する。
各領域におけるソリューションについて掘り下げてみると、ライフサイエンス領域は「ライフサイエンス研究」「再生医療支援/創薬支援」「クリニカル(病理検査)」を対象に、正立顕微鏡/偏光顕微鏡、倒立顕微鏡、共焦点レーザー顕微鏡、ボックス型蛍光撮像装置、実体顕微鏡、マクロ蛍光顕微鏡、顕微鏡用カメラ、イメージングソフトウェア、バイオイメージングシステム、バーチャルスライドなどを展開する。
一方、産業領域では「製造」をターゲットに、金属顕微鏡、半導体検査顕微鏡、液晶基板検査顕微鏡、レーザー顕微鏡、測定顕微鏡、微小3次元測定装置などを提供。「インフラメンテナンス」「環境/天然資源」をターゲットに、工業用ビデオスコープ、工業用ファイバースコープ、工業用硬性鏡、超音波探傷器、渦流探傷器、X線分析装置などを開発し、生産現場における品質向上や検査などに役立てられている。
「ここ最近の科学事業の新製品は、性能や品質はもちろんのこと、非常に使い勝手が向上しており好評を博している。製品企画を強化し、フロントローディングで製品開発を進めてきた成果といえる。また、製品単体で問題解決を図るのではなく、システム、クラウド連携を含めた“ソリューション”として課題解決に役立つものを提供することで、市場競争で“勝ち”を狙っていく」と、同社 技術統括役員 兼 技術開発部門長の小川治男氏は語る。
特に、産業領域に関しては半導体市場が好調なこともありビジネスとして勢いが増しているという。一方、ライフサイエンス領域は「ソリューションとして価値提供を行うことで、再び成長軸へ乗せていきたい」(小川氏)とする。
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