オリンパス 技術発表会レポート
ソリューションで“勝ち”を狙う! 創業100周年を迎えるオリンパスの科学事業(2/3 ページ)
オリンパスの事業を支える“5つのコア技術群”
そして、こうした製品、ソリューションによるイノベーション創出を下支えする重要なコア技術こそ、100年の歴史を持つオリンパスの強みであり、同社は“5つの技術群”を武器に科学事業のみならず、映像事業、医療事業の地盤をしっかりと固めている。
その5つとは、「1.アクセス技術群」「2.イメージング/センシング技術群」「3.認識/解析技術群」「4.治療/処置技術群」「5.レポート/エビデンス技術群」である。
「1.アクセス技術群は、オートフォーカスや手振れ補正の技術でデジタルカメラなどにも搭載されているコア技術で、内視鏡のピント合わせの速度向上などにも役立てられている。そして、2.イメージング/センシング技術群は4Kや3Dに代表されるもので、非常に高い技術力を誇る。オリンパスはこれらの部分で約1万6000件のパテント(特許)を保有している」(小川氏)という。
一方、さらなるユーザビリティの向上を含めたシステム、ソリューション展開の要となるのが、3~5.の技術群である。だが、これらの領域ではAI、ロボティクス、ICTといった技術要素が必要になってくるため、オリンパス単独で価値を発揮するのは難しい。
「そこで、オリンパスはアライアンスを強化し、オープンイノベーションの思想に基づき、新たな顧客価値の創出に取り組んでいる」と小川氏は説明する。
このあたりの考え方は、テクノロジーオリエンテッド(技術志向)なこれまでのオリンパスからの脱却を示唆するものといえる。例えば、3.認識/解析技術群に該当する強化として、2018年10月にAI画像診断を手掛ける東大発ベンチャーのエルピクセルへの出資を行っており、戦略的に新たなイノベーション創出に向けた布石を打ちつつある。
また、オリンパスは長期的な視点として、AIやクラウドの活用を掲げており、ライフサイエンスおよび産業の領域において、検査効率の向上や見落とし率の低減を図るとともに、“見えない光までも見る技術”の創造につなげたい考えを示している。
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