シリーズ「モノづくりの現場から」(パナソニック ES社 新潟工場)
LED照明市場の変化に合わせてモノづくり革新を推進するパナソニック 新潟工場(4/4 ページ)
その他の工程 ~抜き加工、塗装、曲げ加工~
その他、材料入荷後の加工工程に関しても幾つか見学できたので、その様子を紹介しよう。
最初の工程となる抜き加工では、金属のコイル材をプレスしてフレームの形状に肉抜きをし、平板状になった材料をロボットがコンベヤーにつるしていく。つるされた材料は汚れを除去し、脱脂、下地処理が施され、平板状のまま塗装される。
塗装が終わった材料は、先ほどと同様にロボットがコンベヤーから取り外し、パレットに自動的に積載する。通常、曲げ加工を行ってから塗装を施すケースが多いが、この場合、塗装の厚みが不均一になったり、塗装作業に手間が掛かったりする他、在庫の保管スペースも余分に必要となってしまう。これに対し、新潟工場では平板状の材料に塗装してから曲げ加工する方式を採用。そうすることで、塗装作業の手間が軽減され、塗装も均一に施すことができる。さらに、平板状なので在庫もコンパクトに保管することが可能だ。もちろん、塗装後に曲げ加工すると塗装割れや傷といったデメリットも考えられるわけだが、同社は塗料メーカーと協業し、最適な塗料を開発することでこうした弱点を克服している。
平板状の材料をフレーム形状に成形するのが、ロール成形機と呼ばれる曲げ加工機だ。上下の金属ローラーに材料を押し当て、流しながら材料を成形する。高速で材料を流しながら加工できるため、ラインの高速化に貢献できるとのことだ。
2019年3月末に生産終了、蛍光灯照明器具の生産工程
また、2019年3月末に生産終了する蛍光灯照明器具(※)の生産工程も見ることができた。こちらの自動組み立てラインは1992年の立ち上げ以降、約26年間量産稼働を続けてきたという。蛍光灯照明器具の生産終了をもってこのラインも役目を終えることとなる。
※蛍光灯照明器具の生産は2019年3月末をもって終了するが、蛍光灯ランプの製造はしばらく継続する。
以上、新潟工場の取り組み、モノづくりの変革に向けたチャレンジの様子を紹介してきた。
源泉から組み立て工程までの一貫生産を実現する数少ない工場として、照明機器市場の環境変化に順応するために、モノづくりの変革を継続してきた新潟工場。工場長の森川氏は「新潟工場は常にモノづくりの革新に取り組んできた。過去10年で言えば、時代に合わせた生産形態をとり、変化させてきた。そして今、成熟期に入ったLED照明市場に対して、われわれは多様化する顧客ニーズに対応できるよう、AIやIoTといったテクノロジーをうまく活用しながら、次世代モノづくりの実現を目指していきたい」と述べる。
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シリーズ「モノづくりの現場から」
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