新製品発表会|シーメンス
中小製造業のデジタル変革に最適な「Solid Edge 2019」、電気設計ツールも統合(1/2 ページ)
シーメンスは、ミッドレンジ3D CAD「Solid Edge」の最新バージョンである「Solid Edge 2019」を発表した。ミッドマーケットに向けてポートフォリオを拡充し、機械設計のみならず、その他の周辺プロセスや業務に役立つ機能、ソリューション群の強化も図られている。
「Solid Edge 2019」発表、7つの強化ポイントとは?
シーメンスは2018年6月18日、ミッドレンジ3D CAD「Solid Edge」の最新バージョンである「Solid Edge 2019」を発表した。
前バージョンまでは「Solid Edge ST10」と製品名に、Solid Edgeの代名詞でもある「Synchronous Technology(シンクロナステクノロジー)」を示す“ST”の文字が含まれていた。今回、ヒストリー型/ノンヒストリー型のモデリングの良さを併せ持つハイブリッド環境を実現するシンクロナステクノロジーの認知度が向上したことを受け、シンプルに年度を採用した製品名(Solid Edge 2019)となった。
Solid Edgeは大手のみならず、中堅、中小企業を対象にしたミッドマーケットに向けてポートフォリオを拡充しており、機械設計だけでなく、その他の周辺プロセス、業務に役立つ機能やソリューション群の強化、拡張が進められている。
今回発表の最新バージョンSolid Edge 2019にはさまざまな機能拡張が施されているが、発表会では機械設計、電気設計、解析、製造、技術文書、データ管理、協調開発の7つにポイントを絞り説明が行われた。
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(1)機械設計:次世代の設計に向けて
まず、ここ数年CAD業界のトレンドとして話題になっている「ジェネレーティブデザイン」に関する機能強化が図られている。ジェネレーティブデザインのサブセットであるトポロジー最適化(位相最適化)機能に関しては従来バージョンのSolid Edge ST10から追加された機能だが、新たに安全率を基準とした形状最適化が行えるようになった。
また、「ジェネレーティブデザインというと、アディティブマニュファクチャリング前提というところがあるが、最新のSolid Edge 2019では従来の加工技術にも対応可能な形状の最適化が行えるようになった」(同社)
3Dスキャナーを活用したリバースエンジニアリングについてもさらに強化。「近年、リバースエンジニアリングでSolid Edgeを活用したいという引き合いが増えている」(同社)とのことで、最新のSolid Edge 2019では、3D CADの中で扱いづらいファセット(メッシュ)を修正して“使えるデータにする”機能やリバースモデリングを支援する機能が強化されている。加えて、ファセットの取り扱いに関して従来比5倍の速度向上も実現しているという。
これら機能強化は、B-REP(CAD/CAM)の世界の中でファセットを一緒に扱う(設計で使う)というシーメンス独自の「コンバージェントモデリング」があるからこそ、“実業務で使える”ものとなる。他にもアセンブリの自動単純化や板金コスト見積もりなど、使い勝手にこだわった機械設計の基本機能が強化されている。
また、配管計装図(P&ID)と3D上での配管設計に特化した新製品「Solid Edge P&ID Design」「Solid Edge Piping Design」が2018年冬にリリース予定だという。
(2)電気設計:Mentor Graphicsの電気CADを統合
電気設計に関しては「Mentor Graphics(メンター・グラフィックス)を傘下に収めて実現したもので、電気設計の機能をSolid Edgeとして初めて搭載する」(同社)という。新たに配線設計とシミュレーションを行う「Solid Edge Wiring Design」と、ハーネス/フォームボード設計などが行える「Solid Edge Harness Design」を追加。そして、2018年冬には「Solid Edge PCB Design」を統合し、機械と電気の複合領域設計が実現可能となる。
(3)解析:複雑な物理現象も簡単に検証可能な設計者CAE機能
Solid Edgeの中でできる有限要素解析「Solid Edge Simulation」(NX Nastranソルバ)では、熱の発生源から時系列にどのように熱が伝達するかをシミュレーションできる「過渡熱伝導解析」に対応。また、メンター・グラフィックスの熱流体解析「FloEFD」をベースとした「FloEFD for Solid Edge」では設計者CAEとしての使い勝手の向上とともに、自由表面の解析など範囲が拡大しているという。
(4)製造:3Dプリンタ「HP Jet Fusion」との連携強化
Solid Edge 2019では、アディティブマニュファクチャリング/3Dプリンタを用いた製造に関しても強化。ボクセル(Voxel)単位で色や材料特性を変更できるHPの「Jet Fusion 3Dプリンティングソリューション」に対応した自動プリント準備処理機能を備える。
加えて、CAMに関しては従来の「CAM Express」のリブランドを行い、「Solid Edge CAM Pro」としてSolid Edge 2019に統合しているという。
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