電気自動車
加速するEVへの流れ、「EVが当たり前」になると浮上する問題点(1/2 ページ)
自動車パワートレーンの脱ガソリン化が進む中、選択肢の1つであったEVへの注目が高まっている。ダイソンなど他業種からの参入が表明される中、各社の内包する問題とはなんだろうか。
自動車において環境負荷の軽減は大きなテーマです。排ガスのクリーン化や燃料消費を抑えるための燃費向上などは各社が継続的に取り組んでいる施策ですが、ハイブリッドカーや完全電動化など、パワートレーンそのものを見直す動きも盛んです。
トヨタ「プリウス」に代表されるハイブリッドカーは完全に市民権を得た印象ですが、電力だけで動く電気自動車(EV)は航続距離や価格などの問題もあり、まだまだ一般的な存在とはいえないように感じます。ですが、近年のうちに存在感を高めそうな勢いがあります。
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加速するEVへの流れ
EVメーカーといった時にまず想像されるのは、完全オリジナルのEVだけを生産販売するテスラモーターズでしょう。ですが、日本国内でEVを販売しているメーカーだけでも日産自動車、三菱自動車、BMW、GLMといった名前が挙がります。車種でいえばさほど多くありませんが、日産が「リーフ」を第2世代に進化させるなど発展を続けています。
ただ、トヨタ自動車の豊田章男社長が「EVだけと決めつけていくことは考えていない」と発言したよう、ガソリン車の次がEVとはまだ定まっていません。環境負荷が低い方向に行くことは確実と言えますが、既存技術の蓄積を持つ自動車メーカーとしてはガソリン、ディーゼル、電気、燃料電池、ハイブリッド、プラグインハイブリッドとさまざまなパワートレーンを検討し、最適解を探ることになるはずです。
ですが、EVへの動きは加速しているように感じます。
2017年8月にトヨタとマツダがEVの共同開発を内容とした資本業務提携を発表、翌月にデンソーも加えた3社にてEV開発の新会社「EV C.A. Spirit」を設立すると発表しています。海外の動きも活発で2017年9月のフランクフルトモーターショーでは、BMWがテスラ対抗となるスポーツタイプのセダンを発表。その他各社もEVのコンセプトモデルや量産計画をアナウンスしています。この中には、欧州向けEVを発表したホンダも含まれており、ホンダは2019年に量産EVを欧州にて販売する計画であることも明らかにしています。
満を持して(?)のダイソン参入表明
自動車メーカーがEVシフトの姿勢を強める中、他業種からの参入も発表されています。英国に本社を構える掃除機メーカーのダイソンが2017年9月にEVへの参入を明らかにしました。既に自動車業界の人材を含めた400人以上がプロジェクトに参加しており、家電製品で培ってきたモーターやファン、バッテリーの技術を導入した独自開発車を目指すとしています。
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