TechFactory通信 編集後記
新入社員を迎えるに当たり、共有しておきたいこと
あれから何年たったのでしょう……。
いつ子どもにゲーム機を買い与えるべきか? いつスマートフォン(ケータイ)を持たせるべきか? SNSやソーシャルゲームの利用をどこまで許容すべきか? 休日、間もなく5歳になる息子と外遊びをしながらふと思い悩むことがあります。
何十年も前に子どもだった自分の価値観で判断するのも違う気がしますし、何が何でも使わせない! というのも逆に悪影響を与えてしまうのではと……。もちろん「これが正解」という答えはないのでしょうが、おおまかな傾向みたいなものは知っておきたいですよね。
つい先日、カドカワが5~14歳の子ども世代におけるエンターテインメントの消費傾向をまとめた「こどもマーケティング白書2017」を発売しました。白書では、成長とともに変化する子どもたちの嗜好を捉えるために、エンターテインメントの消費傾向を年齢層別、性別などのカテゴリーで分析を行っています。
そもそも子どもたちは何から情報を得ているのでしょうか?
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「こどもマーケティング白書2017」を読み解く
情報収集手段の調査では、5~12歳まではTVが第1位ですが、13歳以降になると口コミサイトやSNS、検索エンジンの比率がTVを上回るようになるといいます。このことから中学校入学を機に、自分の意思で使用可能なPC、あるいはモバイルデバイスなどを所有するようになり、次第にインターネットからの情報収集がメインになっていくようです。若者のコンテンツ消費という側面では、テキストから動画へと変化していますし、SNSなどのコミュニケーションも写真や動画を用いたビジュアルコミュニケーション化が加速しているといいます。「読む」から「見る」という変化もあるのかもしれません。
保有デバイスの調査では、小学校高学年相当の10~12歳の50%以上が「ニンテンドー3DS」を所有しているそうです。スマートフォンに関しては11歳以降から保有率が急上昇し、成長とともにニンテンドー3DSからスマートフォンへと保有デバイスの傾向が変化していくとのことです。ちなみに、タブレット端末に関しては、スマートフォンと同じく11歳以降で増加傾向にあるようですが、保有率としては10%台前半という感じで、それほど多くないことが分かります。
一方、白書では「親の立場」からの調査もあります。親として、子どもが接触するエンターテインメントに期待するものは? という質問に対し、半数以上が「知識が豊富になるもの」と回答しています。その次は「学習の助けになるもの」「実生活に役立つもの」といった具合です。このことから「遊び」より「学び」への期待が大きいことが分かります。まあ、親であれば当然だと思いますが、ショッピングセンターなどでベビーカーの子どもがスマートフォンでアニメ動画に夢中になっている姿などを見てしまうと「学び」などと偉そうに言えないような気もします……。
カドカワのニュースリリースでは触れられていませんが、「つながり」「コミュニケーション」の手段として、ニンテンドー3DSやスマートフォンを使用している子どもたちが多いようにも感じます。スマートフォンでのSNS利用はその象徴でしょうし、公園でニンテンドー3DSに夢中になっている子どもたちの輪もその表れといえるでしょう。
こうした子どもたちの姿を見て、ちょっと理解に苦しむこともありますが、“筆者世代のもの”に置き換えるとしたら、スマートフォンでのSNS利用は交換日記(ちょっと無理があるか!?)、ソーシャルゲームやニンテンドー3DSは「ビックリマンチョコ」「プロ野球チップス」なのかもしれません。筆者が子ども時代にこれらでコミュニケーションをとっていたことを考えると、今のニンテンドー3DSやスマートフォン利用の流れは仕方がないことなのかもしれません。
ついつい悪影響や見えない恐怖におびえてしまいますが、あのころだって「おまけのシールやカードだけ取ってお菓子を捨てる」という社会問題も起きました。シールやカードにお小遣いを費やし金欠にもなりましたし、シール交換で偽物のシールをつかまされて悔しい思いもしました。こうした経験から何かを学んできたことを考えると、現代の子どもたちもニンテンドー3DSやスマートフォンの利用から、日々何かを学んでいる(「学び」につながっている)のかもしれませんね。
さて、覚えていますでしょうか。ニンテンドー3DSの前身である「ニンテンドーDS」の発売が2004年のことです。そしてスマートフォンブームの火付け役となった「iPhone 3G」の日本発売は2008年のことです。
最後に、このころ小学校高学年~中学生だった子どもたちが間もなく新社会人だという現実を共有する形で、今回のコラムを締めたいと思います。
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