fabcross for エンジニア 開発言語とOS調査
組み込みエンジニアに最も愛されている開発言語とOSは?
エンジニアのためのキャリア応援マガジン「fabcross for エンジニア」は、200人の製造業エンジニアを対象に、「組み込みエンジニアが『業務で使う』『好きな』開発言語/OS」に関する調査を実施、その結果を発表した。
組み込みエンジニアが「業務で使う」「好きな」開発言語/OSは何か? エンジニアのためのキャリア応援マガジン「fabcross for エンジニア」が調査を実施。製造業エンジニア200人を対象に、業務での利用状況や好きな言語/OS、今後学びたいものについてアンケートを行い、その結果を発表した(2017年1月25日)。
◎編集部イチ押し関連記事:
» 音楽とは無縁だった半導体エンジニアが創り出したA4サイズのポータブルDJシステム
» 国内ベンチャーが目指す「スーパーカブ」のようなロケット開発
» 100人のデータサイエンティストを育成、ブリヂストンが研修プログラムを開始
» 今後10年以内にAIがあなたの仕事を「支援」もしくは「奪う」!?
» モノづくり技術者のための「履歴書」の書き方
組み込みエンジニアが業務でよく使う開発言語は?
まず、組み込み系システムの開発業務でよく使用している開発言語について聞いたところ、「C」(36.0%)、「C++」(32.5%)、「Java」(23.5%)の順で利用者が多いことが分かった。さらに、自由回答形式で業務使用言語を調査したところ、「COBOL」(8人)、「C#」(7人)、「ラダー」(4人)、「Python」(3人)、「Simulink」(2人)などが挙げられたという。
組み込みエンジニアが最も好きな開発言語は? やはり……
さらに、組み込みシステム向け開発言語の中で、一番好きな言語を調査したところ、「C」(29.1%)が第1位となり、以降「Microsoft Visual Basic」(16.8%)、「C++」(15.3%)が続いた。同時に一番好きな理由についても質問し、各言語で次のような回答が得られたという。
| 順位 | 開発言語 | 一番好きな理由 |
|---|---|---|
| 第1位 | C | ・使い慣れているから ・コンパイラの動作、できるアセンブリコードなどの想像がつくので、想定通りのものができやすいから ・理解しやすい。ハード制御のプログラムも書きやすい。一番慣れている ・単純でコーディングしやすい ・互換性が高い ・プログラムの基本だから ・何でもできるから |
| 第2位 | Microsoft Visual Basic | ・簡単だから。使える環境があるから ・業務で常に使うし必要だから ・Excelと兼用できるから ・一番長く使用しているので知識がある。使うのは大変だが、使いこなせば何でもできる ・いろいろな情報を調べやすい |
| 第3位 | C++ | ・最も経験が長いため ・汎用性が高く処理が高速である ・アセンブラには及ばないが細かいプログラミングがしやすい。使いやすいライブラリを構築してあるので、やりたいことがすぐにできる。コードも読みやすく、他人の書いたソースでも解析に時間がかからない |
| 第4位 | Java | ・最も長期間使用しており、慣れ親しんでいるから ・オブジェクト指向だから ・覚えやすいから ・汎用性や利便性、使用感 |
| 第5位 | アセンブラ | ・手間は掛かるが、システムの制限を極限まで回避することができるため ・思い通りのタイミングを作れる ・コンパイラによる制限もないし、機械語レベルで直接いろいろなことができる。昔の人間なので、CやC++でプログラムを書いていても、アセンブラでデバッグしている ・アルゴリズムを考える作業がダイレクトにコードに表れるから ・小規模なシステムしか組まないので、アセンブラが一番手早く組めるから ・プログラマーのセンスが直接反映されるから ・プログラミングの基本であり、変な文法に惑わされることなくCPUを効率的に使える |
| 表1 一番好きな言語とその理由(第1~5位) | ||
また、これから最も学んでみたい開発言語について調査したところ、「Java」(20.9%)、「C++」「Microsoft Visual C++」(共に13.8%)が挙げられた。
エンジニアが業務でよく使用する/好みの組み込みシステム向けOSは?
続いて、業務で組み込みシステムを構築する際に、最も利用している組み込みシステム向けOSはどれか聞いた。その結果、「Windows」が70.0%で第1位となり、次いで「Linux」(28.0%)、「iOS」(16.5%)、「Android」(14.5%)が挙げられた。
さらに、一番好きな組み込みシステム向けOSについて聞いたところ、こちらも「Windows」が53.8%で第1位となり、以降、「Linux」(17.1%)、「ITRON」「iOS」(共に6.5%)と続いた。
そして、これらについて一番好きな理由を聞いたところ、次のような回答が得られたという。
| 順位 | OS | 一番好きな理由 |
|---|---|---|
| 第1位 | Windows | ・一番使い慣れている ・開発環境が整っている ・最も普及しているOSだから ・ライブラリが豊富。サンプルがたくさんある。情報が多い ・一番慣れているから。使用者が多く、説明があまりいらないから ・テストは全てPC上で実行でき、ほぼ完成した後に組み込み機器で実行させればいいので、机周りに実機がなくてもよく、手軽である。また、組み込んだ後も遠隔操作ができるのでデバッグやアップデートもしやすい |
| 第2位 | Linux | ・無駄なUIがない ・探せば情報が手に入る。無料 ・シンプルで動作が軽いから ・自由度が高い ・構造が一番シンプルで分かりやすいから ・オープンソースで事例が豊富にある ・ARMを使うのにほぼ標準のOS。C++とも相性がいい。SDKも充実している |
| 第3位 | ITRON | ・多少重いが、安定している ・業務に密着している ・リアルタイム性とフットプリントの小ささ ・言語仕様が簡素で高度な機能はないが、システムコールが分かりやすい |
| 第3位 | iOS | ・性能がいい ・速さが一番 ・面白いから ・Macを使っているから |
| 表2 一番好きなOSとその理由(第1~4位) | ||
最後に、今後最も学んでみたい組み込み系OSについても調査したところ、「Windows」(23.6%)、「Linux」(22.1%)、「iOS」(16.1%)、「Android」(12.1%)という結果となった。
◎併せて読みたいお薦めホワイトペーパー:
» 製造業大手15社に聞いたIoT導入の“いま”、求められる技術者像も多様化
» 35歳でも大丈夫!? 技術者転職のポイント【技術スキル編】
» メカ設計者/生産技術者のための「職務経歴書」の書き方
» 英語の文書を作成するコツは、とにかく“コピペ”しまくること……!?
» “できるエンジニア”に共通する10のルール
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
市場動向(キャリア)
この記事の著者
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社 Green AI] AIで脱炭素計画を最適化、初年度からエネルギーコストとCO2を削減する方法 -
市場調査・トレンド
[スマートジャパン編集部] 「ペロブスカイト太陽電池」の普及戦略が公表 政府が目指すコスト・導入量のロードマップを解説 -
市場調査・トレンド
[スマートジャパン編集部] 導入が加速する再エネ・系統向け蓄電システム コスト・収益性の現状分析 -
技術文書・技術解説
[スマートジャパン編集部] いまさら聞けない「ペロブスカイト太陽電池」の基礎知識と政策動向 -
技術文書・技術解説
[スマートジャパン編集部] 「ペロブスカイト太陽電池」の開発動向、日本の投資戦略やコスト目標の見通しは?
関連記事
こんなメディアも見られています
TechFactoryに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
特集
- マテリアルズ・インフォマティクスの動向調査
- 研究・開発職のデジタル活用調査
- 設計・解析業務におけるAI活用
- 3Dプリンタ利用動向調査
- CAD利用動向調査
- つながる工場の現状と課題
- 製造業におけるAI開発および活用の実態
- 設計・製造現場における品質管理
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
EE Times Japan×EDN Japan 統合電子版:フィジカルAIが生み出す新たな「設計思想」――電子版2026年8月号
-
2
半導体装置メーカー 業績まとめ【2027年3月期第1四半期】
-
3
新入社員に読んで欲しい鉄鋼材料の基礎知識まとめ(Part4)
-
4
一時は時価総額トヨタ超え キオクシア2026年度の動向
-
5
微細配線間の絶縁劣化をどう捉える? 先端パッケージ評価の最前線
-
6
新入社員に読んで欲しい鉄鋼材料の基礎知識まとめ(Part1)
-
7
EE Times Japan×EDN Japan 統合電子版:2026年上半期の半導体業界を振り返る――電子版2026年7月号
-
8
新入社員に読んで欲しい鉄鋼材料の基礎知識まとめ(Part3)
-
9
CADツールの見直しは本当に必要? 切り替えの理由と効果を7つの質問で検証
-
10
新入社員に読んで欲しい鉄鋼材料の基礎知識まとめ(Part2)
TechFactory SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechFactoryをフォロー