現地レポート
3D設計推進者が見た「SOLIDWORKS World 2017」(3/3 ページ)
SWW2017で注目した5つのキーワード
今回のSWW2017では、幾つか気になるキーワードがありました。それは「IoT」「エコシステム」「3Dエクスペリエンスプラットフォーム」「Webブラウザベース」「コネクト」です。
これらのキーワードから、3次元設計ソリューションとして成熟しつつあるSOLIDWORKSという製品が、他の製品群との連携をさらに強化していくということが読み取れます。
SWWで、これまで何度も「3Dエクスペリエンスプラットフォーム」という言葉を聞いていますが、今回のSWW2017で「3Dで体験する」というベースがはっきりとしたように感じました。
| 区分 | 製品名 |
|---|---|
| メカ設計 | SOLIDWORKS |
| 電気設計 | SOLIDWORKS Electrical |
| 回路設計 | SOLIDWORKS PCB |
| 評価 | SOLIDWORKS Simulation、SOLIDWORKS Flow Simulation、Xdesign |
| データ管理 | SOLIDWORKS PDM |
| 加工 | SOLIDWORKS CAM |
| 技術情報 | SOLIDWORKS MBD |
| 表現 | SOLIDWORKS Visualization |
| 表1 筆者によるSOLIDWORKS製品の分類と位置付け | |
今回のSWW2017では、筆者としてあまり触れる機会のなかった「SOLIDWORKS Conceptual Design(旧:SOLIDWORKS Mechanical Conceptual)」などの概念設計や、その他の3Dツール(3Dプリンタ、AR/VRといったもの)が、うまくつながっていくことを想像できるものでした。
ちなみに、3DプリンタやAR/VRについては、3Dプリンタは流行ではなくインフラであり、AR/VRは製品設計検証における普及が始まるものだと実感しました。筆者は2016年に、世界最大の家電見本市「CES(Consumer Electronics Show)」にも参加しましたが、やはりAR/VRは盛況で、関連製品やソリューションを出展する企業が多くありました。
日本の「設計・製造ソリューション展(DMS)」における出展内容のトレンドからも、これは予測されるものです。これらはツール論ではありません。【連載本編】の中でも触れている「TPD(Total Product Development:全社的製品開発)」の実現を考える上で、どのように社内の仕組みを作り上げていくかのヒントになります。
IoTを中小製造業に! 雲の上のモノから身近なモノへ
そして、今あちらこちらで話題となっているIoTというものが、製品開発の中でその製品をIoTデバイス化するだけではなく、うまく3Dデータと製造工程を結び付け(コネクト)、ここにIoTを生かすことによって、工程の見える化やデジタル化を実現することができます。こうした動きを、SWWでは「スマートマニュファクチャリング」と表現していましたが、筆者の考える「デジタルファクトリー構想」と同義だと捉えています。
しかし、こうした先進的なテクノロジーやキーワードの話題は、IT企業で盛んに発信されているものの、中小製造業にとっては雲の上のお話です。華やかな雰囲気、派手さを感じるものの、「つかみどころのないもの」という印象を受けてしまいます。IoTが中小製造業の現場でどのように生かせるのか? もう少し具体的に見えてくると、より幅広い発展が期待できるかもしれません。そのために、筆者自身もIoTで何ができるのか? どのような可能性があるのか? 深掘りしていく必要がありそうです。
SWWでは、ジェネラルセッションに参加するだけでも、新製品の情報だけでなく、3D CADを超えた部分でのテクノロジートレンドを知ることができます。今世界で何が起こっているのか? 次に何が起ころうとしているのか? こうしたことを(設計者視点で)自ら体験できる機会として非常に有意義なイベントだと、筆者は考えています。SWW2017では、ここで紹介したもの以外にもたくさんのインプットがありました。それらをもっとお話ししたいのですが、それはまた別の機会に――。
◎併せて読みたいお薦めホワイトペーパー:
» 主要7製品を完全網羅! 製品選定・比較に役立つ「商用3D CADカタログ 完全版」
» 【導入事例】食品加工機械メーカー不二精機による“3D CAD推進”
» デキるエンジニアのCAD設計
» PTCが語る3D CADの歴史と「Creo」の注目機能
» 3D設計業務の未来を見据えた戦略とビジョン
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設計・製造現場を変革する3D CAD/3Dデータ活用
設計品質の向上、さらなる生産効率化など、設計・製造現場では常に厳しい要求が突き付けられている。そうした中、3D CADをはじめとしたツールの導入やより効果的な使い方を追求した組織としての取り組みも行われている。本連載では3D CAD/3Dデータ活用にフォーカスし、プロジェクト管理者がどのような視点で現場改革を推進していくべきか、そのヒントを提示する。 ◎こんなキーワードに興味のある方にオススメ:[3D CAD][3Dデータ][3D推進][3次元設計][設計品質向上][ツール導入]
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