矢野経済研究所 3Dプリンタ材料世界市場
「3Dプリンタ材料」の世界市場規模は、2020年に2000億円超へ
矢野経済研究所は、3Dプリンタ材料の世界市場に関する調査結果を発表した。
国内における3Dプリンタ市場は、コンシューマー分野を対象にしたローエンド機種の出荷量が伸び悩んでいるものの、産業分野向けのハイエンド機種はモノづくりの現場へ本格的に浸透しつつある。一方、世界市場で見てみるとローエンド機種が出荷台数を伸ばすと同時に、ハイエンド機種も各産業分野や造形サービス事業者での導入が増加しているという。こうした好材料を背景に世界の3Dプリンタ出荷台数は、2013~2019年までの期間、年平均成長率(CAGR)77.0%で推移し、2019年における出荷台数は215万台になるといわれている(関連記事:産業用3Dプリンタ市場が好調――性能向上、新素材開発がさらなる普及を後押し)。
そして、この勢いとともに伸びているのが「3Dプリンタ材料」市場である。
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2016年、方式別「3Dプリンタ材料」の世界市場
矢野経済研究所が2017年1月31日に発表した「3Dプリンタ材料の世界市場に関する調査結果」によると、2016年の3Dプリンタ材料の世界市場規模は、エンドユーザー購入金額ベースで1069億8300万円(前年比116.1%)と大きく伸ばす見込みだという。
一方、3Dプリンタの造形方式別に2016年の材料市場をみると、材料押出方式向けが219億6600万円(構成比20.5%)、粉末床溶融結合方式向け樹脂粉末材料が233億円(同21.8%)、粉末床溶融結合方式向け金属粉末材料が115億5000万円(同10.8%)、材料噴射方式向け材料が295億円(同27.6%)、液槽光重合方式向け材料が206億6700万円(19.3%)になると予測。構成比のグラフと、それぞれの材料動向は以下の通りである。
| 材料 | 動向 |
|---|---|
| 材料押出方式向け材料 | 材料押出装置の低価格化によって、ユーザーが教育機関や個人にまで広がり、フィラメントの需要も急増。さらに使用可能な材料が、汎用樹脂からエンジニアリングプラスチック(エンプラ)、スーパーエンプラにまで広がっていることで、用途も多様化する傾向にある |
| 粉末床溶融結合方式向け材料 | 樹脂粉末については、粉末床溶融結合装置の低価格化により、ユーザーの裾野が広がる傾向にある他、応用可能な用途が試作品から小ロットの最終製品に拡大傾向にある。金属粉末についても航空宇宙分野をはじめ、医療や宝飾品などの分野で最終製品向けの材料として使用されており、かつ航空分野を中心に採用アイテムも拡大傾向にあることから市場は急成長を遂げている |
| 材料噴射方式向け材料 | 主力となるデザインモデル向けが堅調な他、金型用途など新たな需要も立ち上がりつつある |
| 液槽光重合方式向け材料 | 補聴器や歯科技工物、宝飾品など需要の底上げを期待できる用途が多い。また、中国では玩具などのコンシューマー製品向けが好調 |
| 表1 造形方式別の材料動向 | |
3Dプリンタ材料の世界市場規模推移と予測
前述の通り、3Dプリンタ市場の伸長とともに、3Dプリンタ材料市場も拡大傾向にある。2015~2020年までの年平均成長率(CAGR)は17.6%となり、2020年の3Dプリンタ材料の世界市場規模は、2070億5300万円に達する見通しだという。
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市場動向(メカ設計)
「3D CAD」「CAE」「3Dプリンタ」「3Dスキャナー」といった各種3Dツールの市場動向、最先端の技術研究、実証実験の取り組みなどについてご紹介。メカ設計業界の“今”をお届けします。
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