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特集:IoT時代のセキュリティリスクに備える

“自分ごと”として「ランサムウェア」についてもう一度考えてみよう宮田健の「セキュリティの道も一歩から」(33)(1/2 ページ)

「モノづくりに携わる人」だからこそ、もう無関心ではいられない情報セキュリティ対策の話。でも堅苦しい内容はちょっと苦手……という方に向けて、今日から使えるセキュリティ雑学・ネタをお届け! 今回は、企業組織や工場などを狙うランサムウェア攻撃の最新動向と、代替機によるバックアップ&リストアを行う際の注意点を紹介する。

» 2019年01月15日 09時00分 公開
[宮田健TechFactory]

 「ランサムウェア」が日本国内でも認知されるようになって随分と時間がたちました。皆さんのランサムウェアに対する印象は「思い出の写真が暗号化されてしまう」「ビットコインを支払わないとデータが戻ってこない」「身代金を支払っても暗号化が解除されるわけではない」「対応はバックアップしかない」――といったところでしょうか。

 実際、いろいろな人に話を聞いてみると、“ランサムウェアが狙うモノ”への理解が深まっているのと同時に、「データのバックアップを取っておこう」という意識も浸透しつつある印象を受けます(ここであえて付け加えるならば、「OS、Webブラウザを最新にしよう」という意識もお忘れなく!!)。

 と、ここまでは「個人へのランサムウェア攻撃対策」のお話です。実は企業を狙うランサムウェアの攻撃は、さらに巧妙に、ずる賢く、そして紳士的になっていることをご存じでしょうか。以降でその実態を詳しく紹介します。


組織を狙う「標的型ランサムウェア攻撃」

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