工場内で稼働する制御機器にトラブルが発生した場合、真っ先に疑うのは物理的な故障だろう。しかし、その原因が「サイバー攻撃」によるものだったら? 製造業といえども、その可能性を無視できなくなりつつある。
事実、再現性のないトラブルの原因が、マルウェアによるCPUリソースの変動によるものだったという事例もある。このような場合、原因追究および復旧までにかかる時間は、そのまま工場の稼働率や利益を食いつぶす要因となり得る。
サイバー攻撃であるかどうかを判断するためには、「セキュリティソリューション」を導入すべきだが、工場(製造業)では、その特殊性により他業種で一般的とされる手法が選択できない場合も多い。
そこで今回は、工場内の制御機器を守るために実際に導入された製造業向けセキュリティソリューションがどのような視点で選ばれ、製造業ならではの課題をどのようにクリアしていったのか、トレンドマイクロ プロダクトマーケティング本部 ソリューションマーケティンググループ プロダクトマーケティングマネージャーの上田勇貴氏に話を伺った。
最初に取り上げる事例は、既に稼働している工場内の制御機器をどのように守っていくかというものだ。
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