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既存カメラで作業員の動線を分析、ヘルメット着用でもAIが高精度に検出PUX Softsensor Analytics Edge

一般的なカメラ映像から、現場の人物動線を計測するシステムをPUXが提供開始した。ヘルメットを装着した人物の検出もAI利用で高精度にこなし、既に大手自動車メーカー工場や商業施設へ導入されているという。

» 2017年05月15日 08時00分 公開
[渡邊宏TechFactory]

 生産現場における作業員の動きを可視化するなど、さまざまな場所でカメラ映像からの人物動線計測が行えるソフトウェア「Softsensor Analytics Edge」のライセンス提供をPUXが開始した。PUXはパナソニックの社内ベンチャー制度で設立された企業で、Softsensor Analytics Edgeは既に大手自動車メーカー工場や商業施設へ導入されているという。

「Softsensor Analytics Edge」による動線計測の例。人物とその動きを検出して撮影画面にオーバーレイ表示させている(出典:PUX) 「Softsensor Analytics Edge」による動線計測の例(出典:PUX)

 生産施設内における作業効率向上などを目的とした人物動線計測システムは既に複数存在しているが、ビーコンなどのセンサーデバイスを作業者に持たせるタイプでは確実な把握が可能ながら、デバイスのコストや付け忘れといった人的ミスなどが発生する問題が指摘されている。施設内に既に設置されている監視カメラを用いて映像から人物や同線を計測するタイプならばこうした問題は生じないが、解析精度の問題は残る。

 Softsensor Analytics Edgeは独自の人物検出エンジンを開発することで高精度な人物検出と追跡を可能とし、さらにはヘルメットや特殊な装備といった検出特定を阻害する要素がある場合でも、AIを活用した学習機能によって高い精度での人物検出と追跡を可能にしたとする。

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