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» 2017年04月14日 08時00分 UPDATE

eT-Kernel 採用事例:マルチコア対応RTOS、ハモンドオルガン「XK-5」に採用

イーソル「eT-Kernel Multi-Core Edition」を核とするソフトウェアプラットフォームが、鈴木楽器製作所のハモンドオルガン「XK-5」に採用された。

[渡邊宏,TechFactory]

 イーソルは2017年4月5日、同社のRTOS「eT-Kernel Multi-Core Edition」を核とするソフトウェアプラットフォームが鈴木楽器製作所のハモンドオルガン「XK-5」に採用されたと発表した。

ハモンドオルガン「XK-5」(出典:イーソル) ハモンドオルガン「XK-5」(出典:イーソル)

 XK-5は61鍵それぞれのキーの押下具合を3段階に検知し、検知に応じた音源処理を行う新開発の「仮装マルチコンタクト鍵盤」などによって、ハモンドオルガン「B-3」に迫る演奏フィーリングを実現したモデル。

 複雑な音源処理を行いながらも演奏者の意図に応えるリアルタイム性とスループットを確保するため、XK-5が搭載するCPUであるi.MX 6 Quadのマルチコア性能を活用すべくeT-Kernel Multi-Core Editionの持つブレンドスケジューリング技術が用いられた。これは1つのOSあるいはシステム上でSMP型とAMP型プログラムを混在させる技術で、4つのスケジューリングモードが用意されている。

 いわゆるヘテロジニアス(異種環境混在)技術の1つであるが、1つのOSで全てのCPUコア上のプログラムを制御しているためコア間通信や同期のための特別なOSサービスを必要としないもの特徴といえる。XK-5にはeT-Kernel Multi-Core Editionに加え、イーソルのFATファイルシステムとUSBスタック(デバイス/ホスト)が採用されている。なお、ソフトウェア開発には「eBinder」が利用されている。

 i.MX 6 Quadをサポートするマルチコア対応RTOSは複数種類存在するが、鈴木楽器製作所では「実績と信頼性、海外ベンダーに比べての価格優位性、サポートの日本語対応」を採用の理由として挙げている。

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