特集:IoTがもたらす製造業の革新〜進化する製品、サービス、工場のかたち〜
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» 2016年11月24日 09時00分 UPDATE

沖縄モノづくり新時代(6):“沖縄発のIoT”を仕掛けるレキサス、キーワードは「非日常」と「人間中心設計」 (1/3)

エンジニアリングやモノづくり分野の技術進化が、今まで以上に地方の課題解決や魅力発掘の後押しとなる。本連載の主役は、かつて“製造業不毛の地”といわれていた沖縄。第6回では、IT企業でありながらその枠組みを越えて、“モノづくり”の分野にも事業領域を拡大させている「レキサス」の活動に焦点を当てたい。

[沖縄特派員,TechFactory]

 今回紹介する「レキサス」は、沖縄で最も“とがった”IT企業だ。

 沖縄のIT企業というと、「営業チームが東京で獲得してきた案件を沖縄の制作/システムチームが受託開発する」というイメージを持つ読者が多いかもしれないが、同社はそれには当てはまらない。

 ITやWebのサービス開発に必要なさまざまな階層のエンジニアを自社でそろえるという強みを生かし、同社はWebシステムやアプリケーションの受託開発、クラウドサービスの提供、データセンター運営に加えて、自社サービスの開発も積極的に手掛ける。

 最近では、ペット向けウェアラブル端末の開発や、IoT(Internet of Things)サービスの開発に特化した合宿プログラムの提供、IoTプラットフォームを提供するソラコムと共同でIoT向け無線通信規格「LoRaWAN」の実証を進めるなど、IT企業という枠組みを越えて、“モノづくり”の分野にも事業領域を拡大させている(図1)。

沖縄のIT企業であるレキサスがIoTに関連した事業を強化している 図1 沖縄のIT企業であるレキサスがIoTに関連した事業を強化している。2016年7月には、沖縄といういわば「非日常空間」を舞台に、IoT開発に特化した合宿プログラムを開始した。写真は合宿会場のある沖縄県中部の北谷(ちゃたん)の風景(写真提供:レキサス)

 現在、同社が注力するのが、IoTや機械学習、ビッグデータ分析といった先端テクノロジーをITサービスで活用することや、異業種と連携するといった新しい試みだ。「沖縄」というくくりを外しても、IoTに関して特徴的な取り組みをしている企業といえるだろう。

 同社が考えるIoT関連サービスの開発に不可欠なこととは? 沖縄という環境で提供しているIoT開発支援の内容とは? 同社の取り組みや考え方は、IoTに関連したサービス開発を手掛けるさまざまな企業の参考になるはずだ。以降で詳しく紹介していこう。


ITやWebから「モノづくり」の領域へ

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