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上流工程の品質活動でソフトウェアの品質は向上するのかIoT時代の組み込み系ソフトウェア品質(6)(4/6 ページ)

品質を守る最後の砦が「テスト」であれば、品質向上の最強の武器は「上流工程での品質活動」である。しかし、この武器は効率的かつ小気味よく扱わねば、お飾りとなる。そこで今回はこの「上流工程における品質活動」について確認する。

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  • (3)関数モデル

 複数の測定値間の関係を関数(数式)として表現するモデル。関数は過去のデータや解析モデルなどから導く。例えば、レビュー指摘密度とバグ密度との関係を関数で表現し、その関数を使って、現在の指摘密度からバグ密度を予測する。

 しかし過去のデータを使って導いた関数は統計的な妥当性しか持ちえず、現在の特定のプロジェクト/製品に適用できる保証はない。また解析モデルより導出した関数は、解析モデルで使った強い仮定や制限の範囲から外れたときには役に立たない。しかしこの原則はしばしば無視されてしまい、関数モデルが絶対になり、独り歩きしてしまう傾向がある。

図3 いろいろな品質予測モデル
図3 いろいろな品質予測モデル

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