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上流工程の品質活動でソフトウェアの品質は向上するのか:IoT時代の組み込み系ソフトウェア品質(6)(5/6 ページ)
品質を守る最後の砦が「テスト」であれば、品質向上の最強の武器は「上流工程での品質活動」である。しかし、この武器は効率的かつ小気味よく扱わねば、お飾りとなる。そこで今回はこの「上流工程における品質活動」について確認する。
組み込み系品質の上流における作り込み
組み込み系品質も上流工程で作り込む方が、大きな効果を得られる。しかし組み込み系開発では派生開発(既存開発、改良開発)が多く、また、すり合わせしながらの開発となる。そして、派生開発やすり合わせ開発では、実際のコード差分やすり合わせ部分のコードなどが注目され、仕様レベルでの差分やすり合わせは軽視されることが多い。
この結果、上流工程での品質の作り込みがおざなりになることが多い。もちろん派生開発やすり合わせ開発で上流工程を軽視していい理由はないが、これも現実である。
ソフトとハードのすり合わせ開発
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