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ウルトラ高性能な「Apple M1 Ultra」の謎大原雄介のエレ・組み込みプレイバック(1/4 ページ)

エレクトロニクス/組み込み業界の動向をウオッチする連載。今回は、2022年3月8日に開催されたAppleのイベントで発表された「Apple M1 Ultra」にフォーカスする。

» 2022年04月07日 09時00分 公開
[大原雄介TechFactory]

 こちらの連載では珍しいテーマだが、3月プレイバックのお題として編集部から頂いたのは「Apple M1 Ultraの謎」である。2022年3月8日に開催されたAppleのイベントでお披露目されたM1 Ultraについては本田雅一氏井上翔氏松尾公也&山川晶之氏など、多くの方が既に話題にされているので、二番煎じの感は否めないのだが、問題というか「何がどうなってるの?」というのは“UltraFusion”周りの話ではないかと思う(この辺りを多少突っ込まれているのがこちらの山川晶之氏である)。

 実はこのUltraFusion、現時点でも確たる構造が判明していない。理由は簡単で製品の出荷が遅れているからだ。発表時には、「2022年3月18日から発売する」とされていたが、どうも直近の情報では早くて4月上旬(つまり今だ)という事になっており、製品の解析がなされていない(というか、分解するための製品が届いていない)模様だ。新製品を真っ先に分解する米Tech Insightsでも現時点ではまだ未着手だし、テカナリエの清水洋治氏もまだ分解されていない。ただ、ちょっと過去のAppleの特許にそれらしいヒントを見つけたので、今回はその情報をお伝えしたいと思う。

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