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IARのCEO解任に見る業界再編/FD-SOIの今後大原雄介のエレ・組み込みプレイバック(1/4 ページ)

エレクトロニクス/組み込み業界の動向をウオッチする連載。今回は、2021年10月の動向から「IARのCEO解任」と「FD-SOIの今後」についてお届けする。

» 2021年11月11日 09時00分 公開
[大原雄介TechFactory]

 今回は2021年10月の動向から「IARのCEO解任」「FD-SOIの今後」という2つの話題をお届けしたい。

IARのCEO解任に見る業界再編?

 スウェーデンのIAR Systemsは2021年10月18日、同社取締役会がCEOであったStefan Skarin氏を解任したことを突然に発表した。ちなみにこのニュース、同社のNewsページではなく、投資家向けプレスリリースにのみ掲載されている。解任の理由は一切説明がなく、後継が決まるまでの間はMicrosoftのIoT部門のCTOなどを務め、IARの取締役会にも2019年から名前を連ねているRichard Lind氏が暫定CEOを務める事が発表されている。

 CEOが解任されること自体は珍しくない。それはCEOの不品行(例えばこれ)の場合もあるし、業績が芳しくないために解任というのはまあ一般的である。ただ前者であれば、簡単ではあってもその理由が書かれるのが普通だし、後者であれば決算報告とかを見れば自ずと理由が分かる。ところがIARの2020年度は3億7200万SEK(約46億9000万円)の売り上げと8380万SEK(約10億4500万円)の営業利益という、規模を考えれば十分に優秀な成績である。つまり、今回の解任はどちらの理由にも該当しないことになる。

なぜ解任されたか?

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